flotsam books（フロットサムブックス）

ニューヨークのアート／出版レーベル muddguts主催者 Mark Cross（マーク・クロス）の写真集「THE PAIN CENTER」です。

日本のアーティスト 小林健太（Kenta Cobayashi）の作品集「EVERYTHING_2」です。
『Everything_2』は前作『Everything_1』より4年ぶりのシリーズ続編となる新作です。
『Everything』は写真作品を通じて、彼の捉える時代感覚を体感することができるシリーズです。
小林の作品の特徴は自身で撮影した写真に大胆なデジタル編集を施すことにあり、その感性によって編まれたイメージは、写像が溶解した、ピクセルデータによる光子の絵となります。
今作の主な被写体となるのは、東京をはじめとした都市とそこに生きる同世代の人々です。小林はそれらの光景を、身体、テクノロジー、歴史など、彼の経験と学習に基づいた様々な事象との関係の中で捉え、現代文明の輪郭を縁取り、同時代のアイコンともいえるイメージを獲得しています。
小林の「真を写すとは何か」という写真についての問いは、像の具象/抽象、ストレート/拡張といった枠組みを超えて発せられているのです。

ドイツ人アーティスト Wolfgang Tillmans（ヴォルフガング・ティルマンス）の1995年に出版された最初の本の復刻版です。
よく言えば非常に雰囲気のある白黒画像の編集物で、若者文化のポートレートと風景、都市の風景とスローガン、新聞からの切り抜き、および本が組み合わされています。
初出時とは異なる文脈で出版されたこの本は、ジャンル、品質、メディアとしての写真の状況という点で、1980年代末から現在までティルマンスが培ってきた新しいアプローチとエネルギーを象徴しています。

ドイツの写真家 Wolfgang Tillmans（ヴォルフガング・ティルマンス）のBeyeler Museumで開催された展示に合わせて刊行された写真集「Wolfgant Tillmans」です。
ティルマンスは、その創造的な芸術作品の中で、写真というメディアを前例のない方法で変革し、他のメディアへの道を切り開いていきました。
90年代初頭から、ティルマンスはロンドン、ニューヨーク、ベルリンなどの風景の中に身の回りの人々や状況を記録し、新しい世代のポートレートを独自のスタイルで表現してきました。
90年代後半からは、印画紙を使った直接的な作業から発展して、彫刻的なオブジェ的な性格を帯びた、キャメラレスで抽象的なイメージを多く制作しています。
また、展覧会のコンテクストの中で、彼の写真を空間に設置し、革新的で反階層的なインスタレーションを展開しています。

本書は、私たちの時代の最も驚異的なファッション写真家の一人である写真家Patrick Demarchelier（パトリック・デマルシェリエ）のキャリアを紹介する決定的なガイドです。
ハーパーズバザーでの初期の作品から、ヴォーグとの神話的なコラボレーションまで、デマルシェリエはファッション写真とそれに伴うファッション業界を独力で再定義してきました。
デマルシェリエは、象徴的で、鋭敏で、変化に富んだ写真の感性を持っています。このモノグラフは、貴重なファッションのリファレンスを提供すると同時に、セレブリティと美に対する私たち自身の文化的な強迫観念がどのようなものであるかを示しています。

日本の写真家 Masakazu Murakami（村上仁一）の写真集「地下鉄日記: Subway diary」です。

東京の地下鉄の一日の利用者は８００万人を超え、巨大な都市に張り巡らされる大動脈として都市機能を支えている。村上は学生の頃からの２０年間、その地下鉄を利用しながら写真を撮り続けた。

バブル経済崩壊以降、日本が低迷し続ける中で村上が見続けた眼差しの先の人々は、あたかも東京という海を漂流するかのごとく、いまだ出口の見えない街を彷徨っているように見える。

平成から新しい元号となり２０２０年という節目の年を迎える東京、地下鉄日記が描く姿は過去のものになるのか、それとも未来のものになるのか。確かなのはこの作品がスナップショットの歴史に残る楔になることだとroshin booksは信じています。（出版社HPより）

日本の写真家 Mayumi Hosokura（細倉真弓）の作品集「NEW SKIN」です。
ダナ・ハラウェイの文章に深く影響を受けた細倉は、アイデンティティ、身体、欲望についての新しい考え方を提案しています。
その原点は、古いゲイ雑誌の切り抜き、彫像、自撮り写真と、細倉自身の写真（特に男性だけのイメージを使用）を使って制作した1つの大規模なデジタル・コラージュです。
その後、12枚に切り分けられた断片は、男と女、人間と動物、生きているものと生きていないものの境界線を曖昧にし、人間であることの意味を再考し、欲望の社会的慣習を揺るがすハイブリッドな作品となっています。
フェミニズムの理論と現在の技術革新に基づき、デジタルやバイオ技術が進歩している時代の身体の未来を予測しています。

ドイツのアーティスト Tobias Zielony（トビアス・ツィローニ）の写真集「Jenny Jenny」です。
この写真シリーズは、偶然の出会いから始まりました。ベルリンの地下鉄に乗っていた若いカップルとの会話がきっかけで、Zielonyは彼らの写真を撮ることを提案しました。
次の停車駅のホームで2人は数枚のクイックショットを撮りました。
彼女は「いつでもこの辺にいるから、いつでも撮りに来ていいよ」と言ってくれました。
「ここで？」
「私はこの通りを歩いて、角を曲がったところにいるのよ！」
二人は再会し、ジローニーはまず彼女の姿を、そして彼女の仲間の娼婦や友人たちの姿を描いていきます。
その結果、40部構成のシリーズ「Jenny Jenny」が誕生しました。
これはドキュメンタリーではありません。トビアス・ツィーロニーは、確実性と真実を求めるジャーナリズム的な衝動を避けています。彼にとって、被写体の真正性は、ドキュメンタリーイメージの客観性の問題と同じくらい重要なものであり、どちらもドラマチックな要素がないわけではありません。

独特の視線で世界をざらついたモノクロームの世界に切り取る写真家 中藤毅彦 （Takehiko Nakafuji）による２冊目の写真集「Winterlicht」。ベルリン、ワルシャワ、グダニスク、プラハ、ブダペスト、ブカレスト等で撮られた人物、風景写真等で構成されています。

旧ソ連の映画監督 Andrey Tarkovsky（アンドレイ・タルコフスキー）の写真集「Bright, bright day」です。