flotsam books（フロットサムブックス）

チリ生まれ、マグナムの写真家 Sergio Larrain（セルヒオ・ラレイン）の写真集「VALPARAISO.」です。
本書は、1958年から1959年の冬の間にロンドンに滞在したラレインの写真を集めたもので、1998年にHazan社から出版された初版には掲載されていなかった写真が新たに掲載されています。
ロンドンでは、ブリティッシュ・カウンシルの支援を受けて4ヶ月間滞在したラレインの最初の重要なシリーズです。驚くべきことに、これらの写真は彼が街をさまよっている間に撮影されたもので、ほとんど報道では掲載されていません。

スイス生まれでニューヨークを拠点に活動する写真家Henry Leutwyler（ヘンリー・ルートワイラー）は持ち物や文化的に重要な遺物（アンディ・ウォーホルの絵筆、ボブ・ディランのハーモニカ、ジャニス・ジョプリンのギター）を丹念に描写する才能を持っており、「Neverland Lost」は、故マイケル・ジャクソンの有名なピーター・パンの楽園であるカリフォルニア州サンタバーバラのネバーランド・ランチの内容を記録したものです。
マイケル・ジャクソン神話の構成要素や小道具をむき出しにしたこれらの写真は、彼がネバーランドを追われた瞬間の「成長しない少年」の奇妙で幻想的なビジュアル・ストーリーを生み出しています。

ピーター・マーティンスとニューヨーク・シティ・バレエ団との4年間のコラボレーションの後、2012年冬、Henry Leutwyler（ヘンリー・ルートワイラー）は前例のないバックステージでの撮影を許可されました。
その結果として生まれた本書「Ballet」は、30日間の写真撮影で実現した30年間の芸術への情熱を反映しています。
ルートワイラーは舞台の影に潜り込み、「見えない存在」となり、35mmのライカ以外には何も使わずにダンサーの姿を記録しました。
彼は出演者のパーソナルスペースを探り、より抽象的なポートレート、つまり完璧さを前提とした芸術の中での彼らの熱狂的な存在を視覚的に切り取ることができたのです。
BALLETは、カーテンの向こう側から見た厳かな世界へのオマージュであり、最前列から見たときのそのエーテルのような美しさを補完しています。

キャリアを通じて Dior と最も親密なコラボレーションを行ってきた写真家 Peter Lindbergh（ピーター・リンドバーグ）の写真集「Dior」です。
第1巻では、 Martin Harrison による紹介文を含む、撮影時の未公開画像165点を掲載しています。
第2巻では、『Vogue』や『Harper's Bazaar』など世界で最も権威ある雑誌に掲載されたオートクチュールからプレタポルテ、メンズ、ウィメンズまで、100点以上のDIORのクリエイションの写真をキュレーションし、リンドバーグとパリのメゾンとの深い関係にオマージュを捧げています。

「Farewell Books」を主宰していた1984年生まれのスウェーデン人フォトグラファー Mårten Lange（モルテン・ランゲ）の写真集「ANOTHER LANGUAGE」です。
自然や生物のもつ美しさ・重要性を追い求め、約1年半かけて制作された100に及ぶモノクロイメージの中から、41イメージをセレクトし編集された1冊。

イギリスの写真家 Kalpesh Lathigra（カルペッシュ・ラシグラ）の写真集「Lost in the Wildness」です。車から見る、アメリカの中西部の畏敬の念を抱くような広大な景色。もし大地が話すことが出来るのなら、強欲によって破壊された、かつて自由に歩き回っていた人々の詩だろう。1860 -1890の間、ネイティヴ・アメリカンの人々は大量虐殺の犠牲者でした。

カルペッシュ・ラシグラの仕事は長い間忘れ去られたコミュニティに焦点を当てています。 幼少期の西部劇ごっこ、映画、音楽、書籍や写真などの大衆文化を通して影響を与えられる意識へのこみ上げる怒りの感情。そして、ディー・ブラウンやイアン・フレイザーの古典はパインリッジを訪問する気にさせてくれました。

グレートプレーンズの全域で、写真家は言葉で説明することができないけど、その土地に属していると感じました。土地は魂の荒野で忘れられたありのままの美しさを持っています。
長年にわたり写真家はパインリッジを訪れ、ラコタは過去、現在、未来のための希望の物語を語る彼らの生活の中に写真家を迎え入れました。

これらの写真は、土地を通しての詩です。それぞれが語る物語があります。

フランスの写真家 Stephane Lavoue（ステファーヌ・ラヴォエ）の写真集「The Kingdom」です。
アメリカの北東部、ニューイングランド地方の内陸に位置するバーモント州。田園部である北東部はノースイースト王国とも呼ばれています。本書は、Stephane Lavoueが旅した王国の記録であり、出会った人々の記録です。

中国の写真家 リン・チーペン（林志鵬）a.k.a. No.223の写真集「Flowers and Fruits」です。
リン・チーペン（林志鹏）a.k.a. No.223 は、保守的な中国文化において、若者たちの精神や活動を写真を通して精力的に発表してきました。
彼は、セクシュアリティの間で揺れ動きながら、喜び、切なさ、また遊び心あるイメージで、 愛と人生を楽しむ若い世代を写し続けています。

本作「Flowers and Fruits」は、彼が被写体のモチーフとして数多く撮影してきた、花と果物が写り込んだ写真を集めたシリーズです。いつかは枯れたり腐ったりしてしまう、とても儚い存在でありながら、生命力や美しさをもった花や果実は、いつの時代も多くの人を魅了してきました。
リンは、意識的に花や果実を自分の写真の中で扱ってもいますが、振り返ると無意識的に写り込んだイメージも数多くありました。生と死の境で揺らぐ若者たちと花や果実のコラボレーションは、魅力的で心を奪われます。花開く時間はとても短いかもしれません。
その瞬間的な輝きをもつ花や果実は、リンが写し続けてきた若者たちと同じ存在とも言えるでしょう。

オランダの写真家 Anais Lopez（アナイス・ロペス）は、2012年にシンガポールのホテルの部屋で、鋭く喉を鳴らす黄色い足の小さな黒い鳥 Javan Mynaに初めて出会います。
鳥は窓の向こうで鳴き続け、彼女を起こしました。Lopezはこの鳥に興味を持ち調査を始めます。
そしてすぐに、20世紀の初期にスズメの貿易を通じてシンガポールjに持ち込まれたJavan Mynaが、ほとんどのシンガポール人に嫌われていることを知ります。
本書は、人間と動物の間に複雑な関係、急速な都市化の影響、望ましくない外来種についてなど、より幅広い視点からJavan mynaの物語を綴った一冊です。

アメリカのアーティストBirdie Lusch（バーディー・ラッシュ）のコラージュ作品集「Collages, May-June 1973」です。