【Artist】Hendrik Nicolaas Werkman(ヘンドリク=ニコラス・ウェルクマン)
【出版社】Yale University Press 2004年
【装丁】Softcover(ソフトカバー)
【ページ】112 pages wtih col. and monochro. illus.
【サイズ】23.7 x 19 cm
【状態】A: New
オランダのデザイナーで版画家のHendrik Nicolaas Werkman(ヘンドリク=ニコラス・ウェルクマン)は、革新的な印刷技術と前衛的なタイポグラフィーでよく知られています。
ナチス占領下のオランダで、ユダヤ系反体制詩人や作家が作った地下出版物「De Blauwe Schuitt」の発行人として、1945年にドイツの秘密警察に投獄され、解放のわずか3日前に裁判を受けることなく処刑されました。
本書は、ウェルクマンの傑出したグラフィック作品とその魅力的な生涯に焦点を当てた書籍です。
ウェルクマンは1908年に自身の版画工房を設立しました。1923年に出版された雑誌『The Next Call』には、タイポグラフィーをはじめとする版画の実験や、デザイナー自身のダダイ主義の詩やテキストが掲載されています。
また、ワークマンは「hot printing」と呼ばれる版画技法を開発し、印刷機を使わずに、拾った素材を用いて直接紙の上に繰り返しデザイン要素を加える手法をとりました。
彼の作品の多くは死刑執行時に破棄されましたが、残された素晴らしい作品は、遊び心にあふれ、大胆で実験的、そして揺るぎない楽観的なグラフィックビジョンを持った破天荒なデザイナー、タイポグラファの人生を物語っています。