【Artist】Richard Serra(リチャード・セラ)
【出版社】Yale University Press 2011年
【装丁】Hardcover(ハードカバー)
【ページ】232 pages with col. and monochro. illus.
【サイズ】30.5 x 25 cm
【状態】A: New
Richard Serra(リチャード・セラ)の彫刻は、数々の展覧会で取り上げられ、国際的に高い評価を受けていますが、セラの知的で厳格な大型彫刻作品に驚嘆した人でも、同様に興味深いドローイングを知らないかもしれません。
本書は、セラのドローイング作品を初めて一冊にまとめ、彼のメディアに対する探求を、彫刻のパイオニアとしての活動から独立したものとして、またそれと関連した活動として考察しています。
セラは当初、紙にインクや木炭、リトグラフ・クレヨンなどを用いて、彫刻と鑑賞者の間の形や知覚の関係を探るための手段としてドローイングを制作していました。
やがて、彼のドローイングは、コンセプト、素材、スケールにおいて大きな変化を遂げ、完全に実現された自律的な作品となりました。
黒いペイントスティックで描かれた巨大なインスタレーション・ドローイングは、既存の空間を破壊し、補完するようにデザインされ、やがて部屋全体を占めるようになりました。
1980年代後半、セラはレイヤーを重ねることで重量と重力の緊張感を探求し、最近の作品では、ジェスチャーと紙への顔料の転写の間にメッシュスクリーンを用いて表面効果を試みています。