flotsam books（フロットサムブックス）

80年代のニューヨークにて、当時新進作家だったジェフ・クーンズやピーター・ハリーらと共に「ネオ・ジオ」と称され世に出たアーティスト Ashley Bikerton（アシュリー・ビッカートン）の初期作品を集めた作品集。編集はフィッシュリ&ヴァイスのペーター・フィッシュリの息子であるフレディ・フィッシュリとキュレーターのニールス・オルセンによる。

ロンドンを拠点とするアーティスト・デュオ Adam Broomberg & Oliver Chanarin （アダム・ブルームバーグ & オリバー・チャナリン）の作品集。アメリカの映画スタジオ「パラマウント」の物置で発見された映画「Catch-22」(1970年) の未公開部分が本プロジェクトの始まりとなっている。1968年に撮影された映画「Catch-22」は、第二次世界大戦中のイタリアの小国が舞台となっており、その撮影の為のセットがメキシコの海岸沿いに作られ、映画内には土地開発以前の当時のカリフォルニア湾（コルテス海）と沿岸の原風景が映し出されていた。そこで作者はその映画から今では見ることのできない当時の素朴なメキシコの原風景だけを抽出する形で再編集し、新しくドキュメンタリーを制作。その制作過程で映画に使われていた18機のうちの1機の爆撃機（B-25）がその土地に埋まっているという事実が判明し、現地の考古学者達を巻き込んでチームを作り、その爆撃機の発掘活動を行ったところ、そこで彼らが発見したのは全く違うものであった…。2014年にメキシコ・フーメックス美術館で行われた同タイトルの展覧会のカタログとして発行。

Ampersand Gallery で開催されたJason Brinkerhoff（ジェイソン・ブリンカーホフ）の個展「UNFINISHED DRAWING」に併せて刊行された作品集です。

ドイツの写真家 Kai Bornhoft（カイ・ボルンホルト）の写真集「EXIT GHOST」です。写真家はこの写真集に掲載された23点のイメージの為に数回ドバイを旅しました。イメージは写真家が人生の鑑に遭遇した後に選択した象徴的な残りの断片です。白黒の抽象的な亡霊のようなイメージが並びます。表紙はコンクリートを使っており、重厚でではあるが、壊れそうな脆さが内容とマッチしてる気がする。

ポーランドの写真家 Jan Brykczynski（ヤン・リプチンスキー）の写真集「BOIKO」です。第二次世界大戦前のポーランドに住んでいたいくつかのBOIKOは移動を余儀なくされたものの、東カルパチアに住んでBOIKOは、現在ヨーロッパで最も古風な社会の一つである。ポーランドとの国境約１０kmを挟んで位置するBOIKOの村で彼らのささやかな生活を撮影したヤン・リプチンスキーは、同時に、彼の理想的な田舎の原風景を、凍結した過去を発見した。まるでおとぎ話のような抽象的で、神秘的な世界。限りなく美しい。

Marianne Bjornmyrの写真集「SHADOWS / ECHOES」です。２年間に渡ってアイルランドを中心にエルフや妖精の存在が信じられている事にリサーチとドキュメントを重ねています。53%の人々がエルフや妖精の存在を信じており、そしてその偉大な配慮が、風景や日常の中に取り込まれています。

ロンドンを拠点とし、アーティスト・デュオとして初めて「Deutsche Börse Photography Prize」を今年授賞した、Adam Broomberg（アダム・ブルームバーグ）& Oliver Chanarin（オリバー・チャナリン）の作品集「Holy Bible」です。同じくロンドンを拠点とし、戦争や軍事に関する写真資料をコレクションする「AMC（Archive of Modern Conflict）」から哲学者、Adi Ophir の信念からインスピレーションを得て取り出したイメージを元に構成されている。欽定訳聖書を真似た装丁、聖書の原文とレイアウトされた写真の関連づけなどから、著者のテーマや物事の矛盾を受け入れる手段として利用されてきたこの暗黙の基準へ鋭く迫る1冊となっている。

17歳の時、Mike Brodie（マイク・ブロディ）は、アラバマ州モービルに住む友人を訪ねようと、フロリダ州ペンサコーラの自宅近くで初めて列車に乗った。
しかし、その列車は彼を反対方向のフロリダ州ジャクソンビルまで連れて行った。数日後、彼は同じ列車に乗って家に帰り、元の場所に戻ってきた。
しかし、この列車がきっかけで、彼はアメリカ中を歩き、ヒッチハイクをし、列車を乗り継ぎ、自由気ままに歩き回るようになった。旅が始まって間もなく、彼は車のシートの後ろに詰め込まれたカメラを見つけ、写真を撮り始めた。ブロディは何年もかけてアメリカを横断し、その体験を記録しました。今では、個人的な旅行写真の最も印象的なアーカイブの一つとして高く評価されています。

イギリスの写真家Richard Billingham（リチャード・ビリンガム）の写真集「Ray is'n Witz」です。アルコール依存症の父、沢山のペットを飼って煙草ばかり吸っている母、ドラッグで虚ろな眼をした弟、崩壊したような家族を写したパーソナルな写真集。

生存中、写真集の制作、美術館、ギャラリーでの展示を断って来た事でも知られ、２０世紀の最も刺激的なファッションフォトグラファーのひとりGuy Bourdin（ギイ・ブルダン）のSteidlから出版された写真集です。