flotsam books（フロットサムブックス）

NY在住のヴィジュアル・アートデュオ「Hart+Lëshkina」(ハート+レシュキナ) の初作品集。本作は写真表現を用いて幾層もの欲望、切望、もろさ、希望を探求し、奇怪な比喩を通して歪んだ現実感を生み出しそして壊しながらこれらのテーマに取り組んでいる。氷、雪、花といった自然界のものから爪、髪、歯、体液といった人間の体から生み出されたものそれぞれを使ったスティルライフは生命が刹那的であることを示唆し、ロシア、フランス、イギリス、日本、アメリカで撮影されたポートレイトは、モスクワで入手した所持者不明の衣服（スーツ、ストッキング、タイツ、ブラジャー、手袋など）を用いることで統一感がもたらされており、対象者はそれぞれ衣服を脱ぐ様々な段階が表現され、真っ白な背景に浮き立つ。彼らはみなそれぞれ異なる肉体的、精神的変化の中で静かな孤独にとらわれ、肉体的制限を超越することに対する欲求において繋がっている。本作は観るものが持つ原始的な感情である、自身で感じる死、痛み、喜び、そして親密さへの欲求に語りかけている。装丁を日本人アートディレクター・グラフィックデザイナーの中島英樹が手がけている。版元「TOTAL VISUAL SHOP」は本書出版を機に自身で立ち上げた出版社。

オーストラリアの写真家 Bill Henson（ビル・ヘンソン）のプリント付き写真集「BILL HENSON」です。ビル・ヘンソンは自然と文明、若者と成人、男性と女性の間で、ロマンチックな文学と絵画の伝統を継承する絵画的な描写で、中間地帯を探求する希有な写真家です。エレガントで壊れやすく、はかない若者や風景、深い夜の時間の毛皮のような質感のカラー写真は他に類を見ないほど美しい。

日本の写真家 星玄人（Haruto Hoshi）の写真集「街の火」です。新宿、横浜、大阪など、1999年から2006年までに撮影したスナップ写真集。

アメリカのアーティスト Robert Heinecken（ロバート・ハイネケン）の過去40年の間に作成したフォトグラムの記念碑的なアーカイブ作品集「Recto / Verso」です。

中国の写真家 任航（レン・ハン/REN HANG)の写真集「ATHENS LOVE」です。本書は、2015年4月にギリシャのオープンスタジオ「Occupy Atopos」でのアーティスト・イン・レジデンスに参加した際に撮影されたもので構成され、ギリシャの首都アテネや南東部アッティカを中心に、浜辺や林、崖、路上、室内など様々な場所で友人を撮影した作品を収録。2016年3月にNYのギャラリー「Klein Sun Gallery」で開催される同名展覧会に合わせての発行。

ハンガリー生まれの写真家 Kati Horma（カティ・オルナ）の生誕100年を記念してメキシコのMuseo AmparoとフランスのJeu de Paume で開催された展覧会にあわせて刊行された写真集。彼女の経歴を辿るブダペスト、パリ、エスパニア、メキシコなどで撮られた前衛的で都会的な写真を掲載しています。

オーストラリアの写真家 Bill Henson（ビル・ヘンソン）の写真集「PARTICLE MIST」です。この写真集は、"Untitled 1974","Untitled 1975"そして、1976年から始まった未完の仕事のシリーズの３部構成で若い芸術家の肖像を形成しています。シリーズはバレリーナの魅惑的で不穏な神々しい魅力を写し出します。

日本の写真家 橋口譲二（George Hashiguchi）の写真集「俺たち、どこにもいられない : 荒れる世界の十代」です。ニューヨーク、西ベルリン、ロンドン、リバプール、ニュルンベルク、東京で撮られた若者たちをルポタージュした写真集。

デンマークの画家 Vilhelm Hammershoi（ヴィルヘルム・ハンマースホイ）のRoyal Academy of Arts他で開催された展覧会「The Poetry of Silence（静かなる詩情）」のカタログです。

マグナム・フォト候補生のインドの写真家 Sohrab Hura（ソラブ・フラ）の写真集「Life is Elsewhere」です。ミラン・クンデラの小説「Life is Elsewhere（生は彼方に）」をタイトルにした妄想型統合失調症という精神疾患を患う母との関係、自らの人生、家族、愛、友人や旅などを記録した写真集。