flotsam books（フロットサムブックス）

《Photopaper》は、ドイツのカッセル・フォトブック・フェスティヴァルを運営する非営利組織によって、年間購読形式の定期刊行物として2016年から刊行が開始されているカジュアルな作りのモノグラフの写真集シリーズ。年に8冊から12冊が刊行され、各国の写真関係者が写真家の選出や編集にかかわっている。

その最新刊として、原美樹子の最新シリーズ《Kyrie》からの作品31点を収録した本書が刊行された。2014年から2018年までに撮影された写真を通して、1969年のデビューから一貫してスナップショットの手法を継続している作家の、静かな変化と新たな奥行きを感じさせる1冊。

Michael Kessler（ミッシェル・ケスラー）によるテキストで紹介する世界中から集められた500のHerzog & de Meuron （ヘルツォーク＆ドムーロン）プロジェクト。

本書「On Keeping a Notebook」ではイギリスの写真家　Jamie Hawkesworth（ジェイミー・ホークスワース）の写真とドローイングとアメリカの作家 Joan Didion （ジョーン・ディディオン）のエッセイ「Notebook a Keeping」とを組み合わせています。
ディディオンの言葉とホークスワースのイメージを通して、The Gould Collectionの第4巻では、アーティストの創造的なプロセスの中で断片的な思考や観察を収集する実践に焦点を当てています。
ホークスワースの写真は、2012年から2019年にかけて日本、モンゴル、ルーマニア、ロシア、アメリカ、イギリスなどで撮影された彼の短い楽しい旅の個人的な記録です。
ディディオンが1966年に書いたノートの維持に関するエッセイでの考察では、彼女のプライベートジャーナルを埋めるコメントとメモを通して、事実とフィクションの間の流動的なラインを調べています。

オーストラリアの写真家 Bill Henson（ビル・ヘンソン）の写真集「Principio Erat」です。
その生き物は目を見張ってその開放性（the openness）を見つめています。
ドイツの詩人レイナー・マリア・リルケの 「デュイノの八行詩」 も同様です。
「開放性（the openness）」とは、エルフ、罪のない人々、聖人が住む空間です。
ビル・ヘンソンは、被写体の恐ろしい美しさの中で、まるで影が歌うように、黒い背景に刻まれたこの無限大、この開放性を知覚します。

アメリカの写真家 Todd Hido（トッド・ハイド）の写真集「HOUSE HUNTING」です。
本書は、作者の代表作であり、希少性の高い初作品集『HOUSE HUNTING』を新たに編集し直した復刻版です。本書は現代の写真集の中でも最も影響力が高い作品の一つであり、かつ頻繁に引用されてきた重要な一冊です。
刊行20周年を記念し、作者本人と緊密な協業のもと、原本を可能な限り忠実に再現しつつ新しい印象を与えるべく最新の印刷技術を用いて制作されました。新版『HOUSE HUNTING』では、原本のデザインとフォーマットはそのままに、色味やトーン、彩度のニュアンスをさらに正確に再現しています。

マグナム・フォトのインドの写真家 Sohrab Hura（ソラブ・フラ）の写真集「THE COAST」です。
「The Coast」は、現代インドで撮られた写真を通して、現代のインドにおける暴力の過激派 - 宗教的、性的、カースト - を探求する彼の長期プロジェクト「The Lost Head and the Bird」の最新作です。

日本の写真家 浜田蜂朗（Hachiro Hamada）の写真集「殺風景」です。

南アフリカ出身の写真家 Pieter Hugo（ピーター・ヒューゴ）の写真集「Rwanda 2004: Vestiges of a Genocide」は、ジェノサイドから10年経過した後でも傷跡を残すルワンダの風景に無情な視線を向けています。
ヒューゴの敬意を込めた視点のもとで衝撃を与えるのは、直接的な恐怖ではなく、日常生活の周辺に漂う残骸です。
調査報道ジャーナリストのリンダ・メルバーンによる特別に委託されたエッセイが付属する『Rwanda 2004: Vestiges of a Genocide』は、悲劇の法医学的解説を提供し、判断の重荷から解放してくれますが、その代わりに、私たち自身の人間性について、はるかに恐ろしい疑問を突きつけます。

スウェーデンの写真家 Helga Harenstam（ヘルガ・ヘーレンスタム）の写真集「In Waiting For What Is To Come」です。
写真家はRhodesiaのMnene mission stationで１００年近く前の祖母の写真アルバムを受け取ります。写真家はアルバムを開き、「何かが来るのを待っている」というメモを読み、アルバムの写真のほぼ半分が欠落していることを知ります。 彼女は "何らかの形でアルバムを終わらせるために" Mneneに旅行することに決めました。
祖母のアルバムのようにデザインされた本の中で、古い写真は写真家の新しい写真と出会います。「何かが来るのを待つこと」で、記憶、写真、家族、権力、宗教、植民地主義の周辺を巡ります。

マグナム・フォト候補生のインドの写真家 Sohrab Hura（ソラブ・フラ）の写真集「Look It's Getting Sunny Outside!!!」です。