flotsam books（フロットサムブックス）

ドミニカ共和国出身、メキシコ在住の写真家 Alejandro Cartagena（アレハンドロ・カルタヘナ）の写真集「CARPOOLERS」です。メキシコ南部で最も裕福な都市に続くモントレーのハイウェイ85に架かる陸橋からピックアップトラックの荷台を写した写真シリーズです。こういったピックアップトラックの荷台に相乗りする行為は違法ではあるものの、バスや地下鉄などのメキシコの公共機関は、発展する都市へ労働力を運ぶスピードに追いついておらず、建設労働者が生活費を稼ぐためにこの方法が最も一般的らしい。現代のメキシコが抱える現実を浮き彫りにしつつも、面白く興味深いシリーズに仕上がっています。これ、本のデザインも良い。オススメの写真集。

Catherine Ceresole（キャサリン・チェレゾーレ）の写真集「Beauty Lies in the Eye」です。１９７９年夫と共に移り住んだニューヨークのパンク、ノーウェーヴ、アヴァンギャルドミュージックなどに魅了された彼女が捉えたニューヨークの音楽史ともいえる写真集。

ロンドンを拠点とし、アーティスト・デュオとして初めて「Deutsche Börse Photography Prize」を今年授賞した、Adam Broomberg（アダム・ブルームバーグ）& Oliver Chanarin（オリバー・チャナリン）の作品集「Holy Bible」です。同じくロンドンを拠点とし、戦争や軍事に関する写真資料をコレクションする「AMC（Archive of Modern Conflict）」から哲学者、Adi Ophir の信念からインスピレーションを得て取り出したイメージを元に構成されている。欽定訳聖書を真似た装丁、聖書の原文とレイアウトされた写真の関連づけなどから、著者のテーマや物事の矛盾を受け入れる手段として利用されてきたこの暗黙の基準へ鋭く迫る1冊となっている。

Larry Clark（ラリー・クラーク）のC/O Berlinで行われたエキシビジョンカタログ。LPレコードを模したケースに２枚のポスターと１冊の冊子が入った凝った造りになっています。

アメリカの写真家/映画監督 Larry Clark（ラリー・クラーク）の私信,FAX,メモ,未収録写真,プライベート写真,ドローイング等をかなりのボリュームでまとめたスクラップブックのような、いや、電話帳のようなゴッツイ作品集「PUNK PICASSO」。マジすげえっす。大好きな１冊。

「VICE」や「DAZED&CONFUSED」等で活躍するロンドン在住の若き写真家Lewis Chaplinのファースト写真集「YOU MAKE ME FEEL (MIGHTY REAL)」です。セカンドエディション限定５０部のセルフパブリッシングフォトジンです。

１９７１年に出版されたLarry Clark（ラリー・クラーク）の代表作「Tulsa」に関する約４０年間の書評、インタビュー、プロフィール等をオフセット印刷によって纏めたタルサ読本。

KIDS等の映像作品でも知られるアメリカの写真家/映画監督 Larry Clark（ラリー・クラーク）の初期の代表作のひとつ「Teenage Lust（ティーンエイジ・ラスト）」です。タカイシイギャラリーからの邦訳版。「タルサ」と並ぶ傑作です。