flotsam books（フロットサムブックス）

イタリアの写真家 Alessandro Calabrese（アレッサンドロ・カラブレーゼ）の写真集「DIE DEUTSCHE PUNKINVASION」です。約２年前、私はミラノを放浪しながら、クラッシュして乗り捨てられた車の美学に興味を持ちました。そして、私は故郷のトレントで大きなゴミ捨て場を訪問する事を決めました。写真を撮る他、私は車両から捨てられ、忘れ去れる運命にあったいくつかの記念品を収集するつもりでした。その中で、台無しになった車のトランクの中に、 「Die Deutsche Punkinvasion vol. III」という90年代ドイツのパンクコピレーションCDのブックレットが見つかりました。埃にまみれた小冊子には、無政府デモや反乱の一連の写真が含まれていました。ページを捲って、私はこの2つの間の視覚の一致点を見つけ、この偶然の接点に驚きました。

フランスの写真家 Philippe Chancel（フィリップ・シャンス）の写真集「KIM HAPPINESS」です。わたしたちは西洋の価値観で、皮肉と嬉しそうな朝鮮の幸福の幻影の観測に喜びを感じます。しかし、誰が彼らの幸福を判断するのでしょう。この写真集の大きな強みは私たちの心に不安の種を蒔きます。ここで紹介されるカップル、家族、彼らの親密な私生活などで紹介されるこれらの男女は、まさに私たちそのものです。

スペインの写真家 Tomas Casadeunt（トマス・カサデムント）の写真集「Death on the altar」です。モレロス、ミチョアカン、オアハカ、ユカタン州、トラスカラ、プエブラ、およびゲレロなどの村の探査の7年後、メキシコの死者の日のために配置された家族の祭壇を撮影し、彼は民族学者のように、何も追加せずに証言を記録し、偉大な美しさと特異着色の写真群作り出します。

ボストンのマサチューセッツ芸術大学で教鞭をとるMatthew Connors（マシュー・コナーズ）による作品集。本書はエジプト革命で国民を政治的混乱に陥らせた苦闘と次々に明らかになる事実が記録されており、革命によって生じた大きな社会変化や国民の抵抗の痕跡が残るカイロの街を捉え、コナーズが現地で撮影したエジプト人のポートレートと織り交ぜ構成されている。歴史的革命のルポタージュでもあると同時に歴史的脅威の元に見え隠れする美も映し出した、緊迫感のある一冊となっている。

アメリカの写真家 Giles Cassels（ジャイルズ・カースルズ）のプリント付自費出版写真集「NIHGTFALL」です。<br>
「Nightfall」（夕方）はジャイルズが目を覚まし、自分の時間の中で遭遇した控えめで平凡な瞬間をキャプチャしています。それらはパーソナルで、スピリチュアルで、および文化的な記号としてより大きな意義を引き出すために再構成され、暗い夢の物語に忍び込みます。これらの夢は、夢の人生をループし、人生や世界を目覚めさせ、夢と現実を区別させない事を微かに知らせます。
「Floatation Tank」に続く４部作の第２作目です。

ドミニカ共和国出身、メキシコ在住の写真家 Alejandro Cartagena（アレハンドロ・カルタヘナ）の写真集「Before the War」です。2008年メキシコで麻薬カルテルとの戦いが勃発し、メキシコ北東部にあるヌエボ・レオンは暴力的な場所となりました。この本は、最終的に戦いのあった場所を再訪し、誰の眼にも見えない深層に横たわる悪の兆候をテキストとイメージでまとめた作品集です。

南アフリカの写真家 Katharine Cooper（キャサリン・クーパー）の故郷である南アフリカ、ジンバブエを旅した写真集「White Africans, a journey to the Homeland」です。4ヶ月間、彼女は自分の子供時代と歴史にリンクしている様々な場所を旅しました。意図的に反アパルトヘイト感情を無視して、クーパーは、崩壊や疎外などアパルトヘイトの影響に苦しむ南アフリカの複雑な社会と彼女の連帯を明らかにするために自分の直感に従いました。そして多様性ではなく、信じられないほどの感度で、親密なポートレートを作成しました。

アメリカの写真家 Giles Cassels（ジャイルズ・カースルズ）のプリント付自費出版写真集「FLOATATION TANK」です。
アメリカは国家として生命、自由及び幸福を追求し、例外的で揺るぎない信念と理念を中心に構築されました。
「Floatation Tank」で描かれる日常生活のディテールからはこれらの神話や理想の異常な腐敗を暗いユーモアや視覚的な探求によって明らかにされます。

ロンドンを拠点とするアーティスト・デュオ Adam Broomberg & Oliver Chanarin （アダム・ブルームバーグ & オリバー・チャナリン）の作品集。アメリカの映画スタジオ「パラマウント」の物置で発見された映画「Catch-22」(1970年) の未公開部分が本プロジェクトの始まりとなっている。1968年に撮影された映画「Catch-22」は、第二次世界大戦中のイタリアの小国が舞台となっており、その撮影の為のセットがメキシコの海岸沿いに作られ、映画内には土地開発以前の当時のカリフォルニア湾（コルテス海）と沿岸の原風景が映し出されていた。そこで作者はその映画から今では見ることのできない当時の素朴なメキシコの原風景だけを抽出する形で再編集し、新しくドキュメンタリーを制作。その制作過程で映画に使われていた18機のうちの1機の爆撃機（B-25）がその土地に埋まっているという事実が判明し、現地の考古学者達を巻き込んでチームを作り、その爆撃機の発掘活動を行ったところ、そこで彼らが発見したのは全く違うものであった…。2014年にメキシコ・フーメックス美術館で行われた同タイトルの展覧会のカタログとして発行。

アメリカの写真家 Clayton Cotterell（クライトン・コックレル）の写真集「ARRANGEMENTS」です。Clayton Cotterellはこの写真集の中で、光と色、形などと内容や作品の両方の意味の開放的なシンプルな出会いを可能に写真媒体の自発性を楽しみます。