flotsam books（フロットサムブックス）

Dash Snow（ダッシュ・スノウ）のZINE「By Dash Snow」です。

ファッションとアートを繋ぐ、「RUNコレクション」を網羅した作品集。コレクションごとに制作していたRUN BOOK、スチール、そして多くのドローイングを収録。日本語英語併記。

コレクター Brandon Johnsonの1970年代、80年代のシカゴのギャングの名刺コレクションの中から60枚以上のオリジナルカードとエッセイを紹介した作品集「Thee Almighty & Insane: Chicago Gang Business Cards from the 1970s & 1980s」です。手描きのグラフィックや、ブラックレターの書体、異国的な名前や巧妙なスローガンなど、デジタル時代以前のシカゴの歴史の一部を垣間みることが出来ます。

ポンピドゥー・センターのロシア美術コレクション作品が出版物に集められた初めてのカタログです。
絵画、彫刻、写真、図面、ビデオなど、Ilya KabakovやOleg Kulikなど有名な芸術家やより知られていない、Sots Art (short for Socialist Art) やConceptualism、NecrorealismからNon-conformismへの動きなど20世紀後半のロシア美術の歴史を提示しています。

1960年代半ばに、アンダーグラウンド作品やセルフパブリッシュ作品が流行しました。ヘクトグラフ（Hektograph）、ミメトグラフ、オフセット印刷は、小規模で低コストの印刷物の生産を可能にするだけでなく、ワイルドな模型、ユニークなタイプ文字の美学、手書き、走り書きのようなドローイング、コラージュされたビジュアル、ポルノ写真、スナップショット、コミック・ストリップなど魅力的な同人を使用できました。
タイポグラフィーは意識的に、新しい視覚性の表現の言語的および視覚的形式の自由化と並行して、それ自体を解放します。
ブレーメンのヴェーザーバーグでの展覧会と併せて発行された本書は、西ドイツ出身のアンダーグラウンド作品やセルフパブリッシュ出版作品を最初に発表したもので、国際的なコンテクストを示しています。逸話的な歴史ではなく、独自の反乱の審美的な宇宙を掘り起こそうとするものであり、セルフパブリッシング、リソグラフの美学などを新たに見直します。

デンマーク人アーティスト、FOSの作品集。
本書には、多様なスタイルで制作をしてきた作者のおよそ12年間分の作品が収録され、物質や空間言語がいかにして我々を社会的存在として定義するかということをテーマにまとめられている。

日本のグラフィティ・アーティスト WANTOのドローイングや写真をまとめた作品集「STREET IS CALLING」です。表紙には厚い銀色の紙を使っており、重厚感と無骨さがあり、描かれたドローイングは落書きのような自由さと不自由さが同居してるようにもみえる。時折挟み込まれる写真ページはそのまま朽ちてしまいそうな寂しさと、それに抗うような荒々しさがある気がする。巻末にひっそりと書かれた「STREET IS CALLING」というのがタイトルだと思うけど、出版社も出版年も値段も何も書いてなくて、潔い。カッコイイ本だと思う。

フランスのコンセプチュアルアーティスト Saadane Afif（サーダン・アフィフ）の作品集「FOUNTAIN 1917」です。Saadane Afifは噴水を描いた数百枚のポストカードを集め、1917年のほぼ毎日の歴史を構築しました。20世紀初頭の機械式ポンプと屋内配管の開発で、地方のヨーロッパの町でさえ機能的ではなく純粋に装飾的な噴水がありました。 Afifはこれらの進歩を写真とその複製、郵便サービスの拡大を結びつけます。
魅力的な対応の記念碑を持つこの本は、今日私たちが知っているように、グローバリゼーションの初期段階を鋭く反映しています。

本書では、18世紀から現在に至るまでのペインターや彫刻家、写真家、建築家、グラフィック・デザイナーなど様々なアーティストたちの123枚の名刺を紹介しています。
そのまま複製された名刺が本書のあちこちにまるでしおりのように挟み込まれており、それらの名刺が使われてきた歴史や、作られた当時の社会背景、そして関連する物語が書かれています。