flotsam books（フロットサムブックス）

1975年にニューヨークで生まれたTaryn Simon（タリン・サイモン）は、現代の写真技術の先駆者です。彼女の芸術的なメディアは、写真、テキスト、グラフィックデザインの3つの等しい要素に基づいており、それぞれの要素の間のギャップを調査し、それがどのように見当識障害や曖昧さにつながるかを研究し、絶対的理解の限界を組み合わせました。
本書は、2002年以来の主要なプロジェクトを記録し、さまざまな国際貢献者からのアーティストの作品に関する文章と、サイモン・ベイカーの紹介が含まれています。

アーティストのJoe Roberts（ジョー・ロバーツ）は、10年以上にわたって極めてユニークで弁解の余地のない幻覚を起こさせるような芸術スタイルに磨きをかけてきました。
ロバーツは、ペインティングやドローイング、メディア作品を駆使して、宇宙のイメージ、ポップカルチャーのデトリタス、幾何学的な形の変化といった世界をナビゲートし、忍び寄る不安と幻覚体験の不気味なユーモアの両方を人生にもたらしています。
ハミルトン・モリスによる紹介とともに100以上の新作と最新作を集めた本書は、ロバーツの幻想的な旅の最新作であり、彼の広大で特異な想像力の証です。

1997年にミュンヘンで結成されたパフォーマンスアート、エレクトロニックダンスミュージック、コラージュグラフィックス、テキスタイルデザイン、ファッションで活動するアートグループ Chicks On Speedの作品集「It's a project (COS)」です。

ドイツ出身、主にフランスで活躍した前衛美術運動のひとつアンフォルメルの中心的画家 Wols（ヴォルス）の写真作品をまとめた１冊「Wols Photograph. Der gerettete Blick」です。（ドイツ語版）

2014年秋、DIC川村記念美術館において、五木田智央の個展が開催されました。五木田はこれまで主にイラストレーションの分野で特異な才能を発揮し、90年代以降のサブカルチャーに大きな影響を与えてきました。その一方で大型のカンヴァス作品を10年以上にわたり制作し続けて海外でも高く評価され、2014年1月のメアリー・ブーン・ギャラリー（NY）での個展は大きな反響を呼ぶものとなりました。

美術館での初個展となる本展では、最新作11点を中心に、メアリー・ブーン・ギャラリーで発表した大型のモノクロームによるペティング、Honor Fraser Gallery（ロサンゼルス）で発表した青い抽象シリーズ（2009年）、ATM Gallery（ニューヨーク）で発表されたステンシル作品（2010年）のほか、30点連作の未発表ドローイング（2003年）、珍しいカラーでのペーパーワーク20点組（2013年）、600点一組の素描画、国内初公開となる大型作品など約40点を展観し、ダイナミックかつユーモラスな作品世界で鑑賞者を魅了する多彩な五木田作品の現在に迫ります。

個展に合わせて発売となる本カタログでは、展示作品のすべてのほか、出品作以外の近作も収録。
初画集『ランジェリー・レスリング』からおよそ15年ぶりの、ペインティング作品を収録したものでは初となる、待望の作品集となります。

1940年代からディオールの広告や、ヴォーグ誌の表紙等を手がけたRene Gruau（ルネ・グリュオ）の多数の図版を収録したピンクのクロス装が美しい充実した作品集「Rene Gruau's first century」です。

アメリカのアーティスト Mike Kelley（マイク・ケリー）の作品集「MEMORY WARE」です。
マイク・ケリーの 「Memory Ware」 シリーズは、アーティストの後半のキャリアに影響を与えた記憶に関する懸念をテーマにした取り組みを具体化しています。ケリーは、過去を記憶し、表現し、再構築する習慣を探求することに専念しました。
ケリーは、アメリカ南部とビクトリア朝のイギリスの黒人コミュニティで人気のある民フォークアートの一種のタイプから「memory ware（思い出の器）」というフレーズを借用しました。 このフォークアートでは、瓶、花瓶、ランプなどの一般的な家庭用容器の表面が、粘土の中に鍵、ボタン、貝殻、ビーズなどの小さな身の回り品や記念品で覆われています。
ケリーは2000年にトロントの骨董品見本市で最初にこのジャンルのアートに出会い、そこでメモリウェアのボトルを購入しました。

アメリカのアーティスト Raymond Pettibon（レイモンド・ペティボン）の作品集「Here's Your Irony Back: Political Works 1975-2013」です。
南カリフォルニアのアンダーグラウンドカルチャーの先駆者であるペティボンは、70年代後半から、ユースカルチャー、美術史、文学、スポーツ、宗教、政治に至るまで、「HIGH」と「LOW」の境界線を曖昧にしました。
細部にまでこだわった執拗に描かれたドローイングは、文化的スペクトルにまたがる無数のソースに自由に描かれています。結果として生じる非常に詩的な構成は、現代社会の鋭く真正な反映として機能します。

ロンドンのWilliam Morris Galleryで行われた展覧会にあわせて刊行されたイギリスのアウトサイダーアーティスト Madge Gill（マッジ・ギル）の作品集「Madge Gill by Myrninerest」です。
スピリチュアリズムに夢中だった彼女は、何千もの複雑なインクによるドローイングと刺繍作品にインスピレーションを、しばしばエターナルの導きによるものとしています。
この目に見えない力は、彼女に新しい展望とエネルギー、人生における多くの苦難を乗り越える力とインスピレーションを与えました。無限に思える作品群からセレクトされた彼女の驚くべき創造性を伝える一冊です。

Dash Snow（ダッシュ・スノウ）のベルリンのContemporary Fine Artsで開催された展覧会「Dash Snow : I Love You, Stupid!」に際して刊行された写真集です。
スノウは10代後半から写真を撮っており、彼の極端な快楽主義の昼と夜を記録してきました。