flotsam books（フロットサムブックス）

本物と偽物、現在と過去、マーケティングと歴史的責任の間の両義性、さらには21世紀の人間の関心事としてしばしば物議を醸すことなどが、イギリス生まれの現代美術家 SImon Fujiwara（サイモン・フジワラ）の作品の主なテーマです。

これまでで最大かつ最も野心的なインスタレーションであるKunsthaus Bregenzでのアンネ・フランク・ハウスの完全な再構築は、これらのテーマに焦点を当てています。

ドイツ人アーティスト、Blinky Palermo（ブリンキー・パレルモ）の米国初の回顧展では、60点以上の作品が展示され、そのほとんどは北米でこれまでに上映されたことはありませんでした。
1960年代初頭にデュッセルドルフ美術アカデミーでヨーゼフ・ボイスのクラスを卒業した直後に制作されたオブジェや絵画に始まり、晩年にドイツとニューヨークで制作された絵画に至るまで、パレルモの短いながらも重要なキャリアの各段階を、美しい図版で紹介しています。

パレルモの作品は、一般的に「オブジェ」、「布の絵（Stoffbilder）」、「その場で描いた壁画とドローイング」、そして大作「ニューヨークの人々へ」（1976年）を含む後期の「金属の絵」の4つの主要なグループに分けられます。本書では、水彩画、スケッチ、下絵、版画など、作家のキャリアを通じて制作された紙の作品も取り上げています。

アメリカ人アーティスト Robert Ryman（ロバート・ライマン）の作品を過去20年以上にわたって徹底的に調査し、新しい写真と学者やキュレーターによるオリジナル・エッセイを収録した一冊です。
ライマンの絵画間の関係が彼の多様な成果を理解するための鍵であると主張するこの本は、これまで以上に忠実な複製と絵画の微妙な詳細を提供し、アーティスト自身の展示戦略に密接に注意を払います。

ライマンのペインティングは、その無彩色の表面が特徴的ですが、白の価値と効果についての探求は、決して絵具に限ったものではありません。
キャンバス、ボード、紙、アルミニウム、ファイバーグラス、プレキシグラスなどを用いた実験は、白の使用と同様に革新的な素材のボキャブラリーへと発展しました。
ここで紹介するテキストは、現代美術におけるライマンの活動の重要性を反映しています。

アメリカのアーティスト、Alexander　Calder（アレクサンダー・カルダー）の初期の作品「CIRQUE CALDER」をUgo Mulasが撮った作品集です。

本書には、時間によって抽象化されたモザイクのイメージが90枚以上掲載されており、色と構成の調和を共通項とする技術的な親和性を明らかにしています。
パオラ・レンティのインテリア・テキスタイルのモダンなデザインと「石の絨毯」の任意の組み合わせによって強化された一連の一時的なビジョンの喚起力は、背景にある文学的な暗示によって豊かにされた感情と物質の相互のつながりの宇宙を明らかにします。
過去と現在の間にあるI giochi delle Museは、「存在と物事の永遠で計り知れない意味」を捉えた芸術的な創意工夫を証明しています。

Jose Guadalupe Posada（ホセ・グアダルーペ・ポサダ ）の没後100年を記念して、歴史家や作家たちが彼の人生と仕事の様々な側面について考察しています。

この本には、Juan Villoro、Helia Bonilla、Monserrat Galí、Rafael Barajasのエッセイと、Mercurio López Casillasの研究が含まれており、ポサダの作品の重要な部分を年代別に、また使用された版画技法の観点から整理しています。

アルゼンチン出身のAlicia Penalba（アリシア・ペナルバは、50年代にフランスで彫刻家として活躍し、その作品はすぐに美術館に収蔵され、ヨーロッパの公共空間を彩りました。
この本では、彼女の個人的なアーカイブをもとに、彼女のキャリアをスタートさせたトーテムや翼のある彫刻を紹介します。

「A Joe Brainard Show in a Book」は、200ページの豪華なハードカバー本で、アーティストであり作家でもあるJoe Brainard （ジョー・ブレイナード）のグラフィック作品やアーティストの出版物を紹介しています。
ブレイナードの親友である詩人のロン・パジェットが序文を書き、美術評論家のエリック・トロンシーがエッセイを書いています。
この出版物には、ブレイナードが1960年代から70年代にかけて制作した、めったに見ることのできないジン、コミック、印刷物、エフェメラル、アート作品が掲載されています。

編集・デザインはM/M (Paris)、出版はLOEWEが担当した「A Joe Brainard Show in a Book」は、1967年に制作されたブレイナードのカラフルなコラージュ作品「Untitled (Bow)」を再現した巨大な折り畳み式の布製ダストジャケットに収められており、500部の限定版となっています。

DADA（ダダ）は、1916年頃にチューリッヒとニューヨークで生まれた芸術、文学、政治の運動です。
本書では 1,000点以上の作品を紹介しながら、ダダの反乱の狂気への旅へと誘います。
1916年以降のダダの主な出来事を歴史的なアプローチで紹介した後、本書は2005年から2006年にかけてパリのポンピドゥー・センター、ワシントンのナショナル・ギャラリー、ニューヨークのMoMAと共同で開催した巡回展に焦点を当てています。

展覧会が巡回するときにはよくあることですが，3つのキュレーターのアプローチは，同一の作品群に基づいて，この運動について3つの異なる解釈を提供しています。
本書の目的は、このイベントの巡回経路を辿り、作品がどのように展示されたかを比較検討することにあります。

1999年に自身のスタジオを建設して以来、中国のアーティストであるAi Wei Wei（アイ・ウェイウェイ）は、他の建築家とともに様々な建築プロジェクトを設計、実現してきました。
建築は、視覚芸術を超えて、社会に物理的かつ持続的な影響を与えることができるような、アーティストの創造的な作品の中の一つの規律となっています。

このカタログでは、アイ・ウェイウェイの作品のこの側面を探っています。建築プロジェクトを解明し、アイ・ウェイウェイの政治的活動に関連した建築の役割を検証しています。