flotsam books（フロットサムブックス）

セルビア出身のストリートフォトグラファーBoogie（ブギー）のFirst写真集「It's All Good」です。
ギャングやドラッグ、そして暴力が横行するエリア、ブルックリンのブッシュウィックという場所で撮った写真集です。

ニューヨークの片隅から、伝説のストリートフォトグラファー、Boogie（ブギー）の忘れ去られた未公開作品集が登場。
Igor Milanovic（イゴール・ミラノヴィッチ）がデザインし、Pouria Khojastehpay（プーリア・コジャステハペイ）が編集したこの写真集は、2000年代のニューヨークのネオン輝くスカイラインの下で生きる、生々しくノーカットな人生を描いています。
大胆で鮮明なニューヨークの新進気鋭のギャングのモノクロ写真は、冷たいコンクリートのレンガのようにあなたの顔を打ちのめします。

セルビア生まれの Vladimir ″Boogie″ Milivojevich （ウラジミール・″ブギー″・ミリヴォイェヴィッチ）によって、ニューヨークの喧騒の底辺を手取り足取り案内されながら、野生の笑顔とコックされたリボルバーが、蛍光灯の明滅するプロジェクトの廊下で輝いています。これは鎮魂歌ではなく、賛歌です。

1950年と1951年にパリ、ロンドン、ニューヨークで制作された『The Small Trades』は、作業着に身を包み、それぞれの仕事の道具を持った熟練工たちのポートレートで構成されています。
質素な炭焼きの職人も、パリッとした身なりのウェイターも、同じように直接的に捉えています。
Irving Penn（アーヴィング・ペン）の魅力的なポートレートは、魅力的な文化の違いも浮き彫りにしています。「The Small Trades』はペンにとって最も広範な作品群であり、彼は何十年にもわたってこの作品に回帰し、これまで以上に精密なプリントを制作しました。

サンフランシスコ現代美術館で開催されたJoel Sternfeld（ジョエル・スタンフェルド）の「Stranger Passing」に併せて刊行された写真集。

カリフォルニア州オレンジ郡郊外で育ったEd Templeton（エド・テンプルトン）のスクラップブックは、11年の歳月をかけ、30年以上の資料をまとめた待望の一冊です。

kudos とflotsam booksのコラボTシャツ "THIS BOOKSTORE IS CLOSED ALMOST EVERYDAY."のビジュアルを鈴木親（Chikashi Suzuki）が撮り下ろした作品をまとめた限定zineです。

イギリスの写真家 Thom and Beth Atkinson（トム＆ベス・アトキンソン）の写真集「Missing Buildings」です。1940年から1945年の間に破壊または損傷されたロンドンにある建築物。それらは過去の暴力的な戦争の目に見る事の出来る傷跡を残す広大な遺跡です。物言わぬ失われた建築物からは、静かなささやきが聞こえて来そうでもある。装丁もすごく良い。

Francesca Woodman （フランチェスカ・ウッドマン）は、13歳で初めて本格的な写真を撮り、その後、その特異なスタイルと写真への革新的なアプローチで批評的に評価される作品群を作り上げました。
1981年に早すぎる死を迎えて以来、個展やグループ展、写真集の出版など、彼女の生涯の功績は広く讃えられてきましたが、これまで彼女の一連のアーティストブックについては、ほとんど発表されてきませんでした。

本書は、フランチェスカ・ウッドマンのよく知られたタイトル「Some Disordered Interior Geometries」とともに新たに発見された初公開の2冊を含むユニークなアーティスト・ブック全8冊の全ページを初めて網羅したものです。
これらの作品は、ウッドマンが1970年代後半にローマの書店や蚤の市で収集した、19世紀や20世紀初頭のボロボロの雑誌やノートがベースになっています。彼女はその後、これらの発見された本を改造し、その刺激的なページにプリント、透明フィルム、および手書きの注釈を貼り付けました。
これらの本は、物語や順序と洗練された関係を示し、ウッドマンの本という形式への関わり方の幅を新たに理解させてくれるものです。

1983年、Baldwin Lee （ボールドウィン・リー）はテネシー州ノックスビルの自宅を出発し、4×5のビューカメラを持ってアメリカ南部を撮影する一連のロードトリップに出発しました。
撮影対象は、家庭、職場、遊び場、街中、自然の中にいるアメリカ黒人です。
このプロジェクトは、中国系アメリカ人一世であるリーをその10年間拘束し、彼の国、人々、そして彼自身に対する認識を永遠に変えることになりました。
この7年間から生まれたアーカイブには、1万枚近い白黒ネガが含まれています。
本書は、写真家 Barney Kulok（バーニー・クーロック）の編集による88点の写真に、キュレーターの Jessica Bell Brownによるリーへのインタビューと作家 Casey Gerald のエッセイを加えたモノグラフです。
リーが旅を始めてから約40年後、本書はアメリカの生活を描くという作家のユニークなコミットメントを明らかにし、その結果、この時代で最も鋭い、痛烈な作品群のひとつとなったのです。

この写真集は、韓国の写真家 Kyunghee Lee（李京姫）が、カラスに会うために南国の冬の森を訪れ、鳥たちを撮影したものです。
日暮れ時、シベリアから移動してくる鳥たちを待ちながら、写真家は木々の間に隠れ、三脚をこの時期の大寒波から守っています。
カラスの群れは、まるで見えない振付師によって操られているかのように遠くから姿を現します。カラスたちの力強い鳴き声が響き渡り、森から聞こえる他の音は聞こえなくなり、写真家は時間がないことを知りながら、慎重にシャッターを押し、わずかな音にも集中します。突然、完全な静寂が訪れ、暗闇が広がり、冷たい空気はコンパクトにまとまったようになり、森は鳥をもてなします。

李京姫は、ベルベットのようなグレーを基調とした力強いモノクロームで、私たちの神話や伝説に登場する鳥たちの神秘的な世界に浸らせてくれます。人の気配を感じさせない乳白色の空や無垢な雪の上に、力強い振り付けで立つ李京熙のカラスは、その存在感の優しさで私たちを魅了します。