flotsam books（フロットサムブックス）

Lee Friedlander（リー・フリードランダー）は、現代に最も影響力のある写真家の一人であり、20世紀アメリカの写真界の巨匠の一人です。
1960年代以降、フリードランダーは自身の世界とその周辺を精力的に記録してきました。彼の革新的で洗練された写真は、日常生活のありふれた側面と意外な側面の両方を明らかにしています。 本書は、マドリッドのMAPFRE財団が主催する回顧展と併せて発行され、1960年代から今日までのフリードランダーの幅広いキャリアを概観しています。

Gyula Halasz（ブラッサイの本名）の作品といえば、思い浮かぶのは夜のパリの風景です。
1899年にトランシルヴァニアで生まれた彼は、ベルリンの芸術大学で学んだ後、1924 年に最終的にパリに定住しました。その街並みの描写、並外れた光の扱い方、細部を捉えた写真は、彼に名声をもたらし、いくつかの写真は、時代と街のシンボルとして、真の文化的アイコンとなりました。

彼の写真集『Paris by Night』に収められている夜の風景は、昼のパリの日常生活を写した作品によって補完されています。
モニュメント、絵のように美しい場所、日常生活の風景、建築の細部は、画家がフランスの首都に感じた抗いがたい魅力の反映として、彼の作品に存在しています。
パリのあらゆる側面を網羅しようとする彼は、パリのダークサイドにも身を投じました。
ブラッサイにとって、ギャング、はみ出し者、売春婦、麻薬中毒者はすべて、パリの最も国際的でない面、より生き生きとした本物の面を表していました。
彼は、ナイトクラブから人気のフェスティバルまで、娯楽施設の膨大なイメージ・コレクションを編纂し、そこに出入りする人々をフィーチャーしました。
本書は写真から女性のヌードのデッサンに至るまで、写真家の芸術的な側面をすべて追跡しています。

「From my rotting body, flowers shall grow and I am in them and that is eternity.（朽ちゆく私の体から、花が育つだろう。そして、私は花の中に。それが永遠である。）」ノルウェーの画家 Edward Munch（エドヴァルド・ムンク）の言葉にインスパイアされ、タイトルにも冠した ノルウェーの写真家 Julie Pike（ジュリー・パイク）の無邪気な遊び心のあるイメージに憂鬱と繊細にコード化された象徴が吹き込まれたような写真集「FLOWERS SHALL GROW」です。

日本の写真家 Eiji Ina（伊奈英次）の写真集「Emperor of Japan」です。
『Emperor of Japan』では、伊奈英二が、古墳時代から約1600年前まで遡る、124人の日本の天皇すべての御陵（陵墓）の写真を紹介しています。
伊奈が捉えた風景は、陵そのものではなく、むしろ陵を礼拝する場所やその周囲の庭園や風景であり、万世一系の王権を主張する天皇制によって生み出されたものです。

Berenice Abbott （ベレニス・アボット）「Portraits of modernity（現代の肖像）」は、この類まれなアメリカ人写真家の世界を案内しします。 ベレニス アボットは、その作品を通じて私たちに 20 世紀初頭への扉を開き、歴史上の活気に満ちた時代を個人的に描写しています。

アボットの作品は、時代に対する彼女の現代的なビジョンを反映しています。 彼女の革新的かつ大胆な視線は、ニューヨーク市の息を呑むような景色に至るまで、当代の最先端の芸術家や知識人のポートレートや、さらにはさまざまな現象や実験の結果をとらえた科学をテーマにした写真に見ることができます。
彼女の写真は共に、新世紀の現代性を比類のない描写として表しています。

Anthony Hernandez （アンソニー・ヘルナンデス）は、故郷ロサンゼルスの路上で写真を撮り始めた 1970 年代初頭以来、一貫して自身の実践を未知の領域に押し上げ、新しい形式や主題を採用することで自分自身に挑戦してきました。

白黒からカラーへ、35mmから大型カメラへ、そして人物から風景、抽象化された細部まで、彼はその驚くべき美しさと社会問題との微妙な関わりによって結びついた、異常に多様な一連の作品を生み出してきました。
当初、ヘルナンデスは、このメディアの正式な伝統をほとんど意識していませんでしたが、LA の荒涼とした魅力と広大な広がりに独自に調和した独自のストリート写真のスタイルを開発しました。

写真家の回顧展に合わせて出版された本書は、40 年を超える彼のキャリアを包括的に紹介し、彼の進化をたどるとともに、彼の活動全体の連続性を強調しています。

2023年12月1日に 550BC の 5 周年を記念するこの短い回顧展では、世界中の関係者からの未公開写真を通じて、裏社会をありのままに垣間見ることができます。
このコレクションは地域をまたがっており、メキシコのシナロア・カルテル、リオデジャネイロのコマンド・ヴェルメーリョとテルセイロ・コマンド・プーロ、アメリカの刑務所システムにおけるBloods and Cripsなど、地域は多岐にわたります。
さらに、この本はヨーロッパとオーストラリアの未公開の裏社会の人物に光を当て、ソーシャルメディア時代の現代の世界的な組織犯罪について独自の視点を提供しています。

「人生において、人は天使になるか 人間になるか 動物になるか のいずれかである。私はこれらのもののどれにもなっていない。」

「CRIME WAVE TEHRAN（犯罪の波テヘラン）」は、個人的な投稿、イランのメディアアーカイブやソーシャルメディアでの調査をもとに編集されたものです。
「The Eagle of Iran（イランの鷹）」として知られる悪名高いギャングとその仲間たちの魅惑的な物語を通して、テヘランのギャングの厳しい裏社会を探索します。
詩的なストーリーを持つタトゥー、顔の傷跡、派手な指輪が特徴的な彼らの犯罪者としての神秘性。男らしさを堂々と誇示するギャングたちは、伝統的な強さと支配の概念からインスピレーションを得ています。
ティーハウスでポーズをとったり、悪名高い刑務所でのスナップ写真を共有したり、イスラム教シーア派との複雑な絆を明らかにしたりしています。
彼らが戦争の残響を乗り越え、イランの神聖な神殿で救いを求める犯罪者たちに、殉教が与えた深刻な影響を解き明かしていきます。
罪と犠牲の間の境界線があいまいになる、彼らの混乱した現実に足を踏み入れてください。

イタリアの写真家Nicolo Degiorgis（ニコロ・デギオルギス）の写真集「HIDDEN ISRAM」です。
イタリアでは差別無く崇拝する権利を憲法の中で定められています。イタリアにいる１３５万人ともいわれるイスラム教徒に対する正式なモスクは８つしかないらしい。そのため、暫定的なその場しのぎのモスクがガレージ、店舗、倉庫、古い工場を含めた建物の様々に収容されています。
ニコロ・デギオルギスは多種多様な暫定的なモスクをモノクロの鈍いイメージで、そして中のモスクの様子をカラーで撮っています。

Pablo Tomek（パブロ・トメク）の写真集「Guten Tag」です。
彼は自分の作品を定義するためにストリートアートというレッテルを常に拒否してきました。
今日、SNS、主流メディア、オークションハウスによって、この運動は集合的想像力の中に、キッチュで無害な、悪趣味なポップアートを呼び起こします。
Tomek は、不可解でアンダーグラウンドでリスキーで密かなアプローチであるグラフィティの出身です。 PAL クルーの仲間たちとともに、暗号を解いて自らの牙を磨く環境、絵を描くという原始的なジェスチャーである落書き、サインというスタイルは不可欠な部分であり、Tomekの芸術的進化における不可欠な部分であり、動かせない部分です。ある人にとっては走り書きであり、ある人にとっては書道のような技巧である Tomek のサインは、碑文、造形、抽象化の間の不安定なバランスが保たれています。
何百枚もの写真、ビデオキャプチャー、ドローイングを通して、『Guten Tag』は、Pablo Tomek が2019年から2023年にかけてパリやその他の場所で行った破壊行為の碑文の数々を証言します。これらの意図的な汚損の記憶は、スクッブによる一連の詩によって拡張されます。