flotsam books（フロットサムブックス）

ベルギーのアーティスト／写真家 Geert Goiris（ヘールト・コワリス）の写真集「Lying Awake」です。Goirisの作品は風景や静物の間で目立たない位置に広がっています。祟りや夢、時にはエイリアンのイメージ、それらは人間と自然の間の基本的な緊張の崇高な境界をしめします。建築と自然景観にさまざまなオブジェクトや肖像画などから構成されるシーン、画像は静止した時間と暗黙の物語の両方を絶妙なタイミングで示しています。とにかく美しく不穏で興味深い写真集。

中国の写真家 Ren Hang（レン・ハン）の写真集「The brightest light runs too fast」です。Ren Hangは拘束から身体の解放を探ります。奇妙な姿態や表現に焦点を当て、敏感に不自然さや、極端な身体の動き、不条理なヴィジュアルに挑んでいます。Cプリント付。

Marianne Bjornmyrの写真集「SHADOWS / ECHOES」です。２年間に渡ってアイルランドを中心にエルフや妖精の存在が信じられている事にリサーチとドキュメントを重ねています。53%の人々がエルフや妖精の存在を信じており、そしてその偉大な配慮が、風景や日常の中に取り込まれています。

Max Pinckers（マックス・ピンカース）の写真集「Will They Sing Like Raindrops or Leave Me Thirsty」です。彼のパートナー、ヴィクトリアと共に４ヶ月間インドを旅し、人生に愛と結婚の様々な具体的な側面を持っている事を記録し、保存しようとします。新聞、雑誌、映画を見て、都市を探索し、ヒマラヤ山脈の麓に新婚旅行にきた夫婦、白い馬、カップルが撮影した写真スタジオ、結婚の儀式のための奇妙な装飾、夫婦、スタジオから廃棄された写真のセットなど様々な物を撮影します。セッティングされた写真やそうでない写真が混在したピンカースの写真は徹底したドキュメントにも関わらず、認識出来る要素を欠いたイメージを追求しています。それは私たちに美しさと俗悪の理解のため、収縮されたスタイルの形態のため、にも関わらず呼び起こされる感情を理解するためです。

スウェーデンの写真家を紹介する「PHOTOGRAPHY IN SWEDEN 1970-2014 Part 1」です。1970年から2000年までのベテラン写真家と2000年以降の若手写真家の２冊で構成されています。

1960年代スロベニア（当時のユーゴスラビア）に生まれた写真家 Jose Suhadolnik（ホセ・スハドリニック）の写真集「BALKAN PANK」です。若干１３歳で写真を始め、１６歳の時にはフォトジャーナリストとして働いていたっていうから驚きです。この本は非常に有望な若手ジャーナリストだったホセが引き寄せられたカウンターカルチャー、主に８０年代のパンクやスクワット運動の中に身を置きThe Bastards や VideoSexといったバンドが繰り広げる夜のエネルギーを記録した写真集です。

中国の写真家 任航(REN HANG)の自費出版写真集「REN HANG 2009-2011」です。2009年から2011年にフィルムで撮影された写真の中から彼自身が180枚にセレクトし編集した写真集です。

中国生まれ、北京を拠点に国内外で活躍する詩人、写真家 Ren Hang（任航）の写真集「Republic」です。男性、女性のヌードを中心に構成された挑発的で美しい写真集です。

Walter Pfeiffer（ヴァルター・ファイファー）が1969年から1982年にかけて制作した『Scrapbooks 』は、非常にユニークな「Wunderkammer（驚異の部屋）」です。ポラロイド写真や写真が、新聞の切り抜き、ポストカード、パッケージ、チケット、そして簡潔で駄洒落の効いたメモなどの雑多なオブジェクトと交互に配置されています。
ファイファーはこれらを巧みに組み合わせ、大きなコラージュを作り上げています。このコラージュは、驚きに満ちた参照や比較に溢れたものであり、視覚的な日記であると同時に、彼の芸術的活動の創造的な基盤とも言えるものです。

ファイファーの『Scrapbooks』では、エロス、時代精神、ポピュラーカルチャーへの鋭い視点、型破りなユーモア、そして日常の平凡さやありふれたものの中に詩的な美しさを見出す感性が鮮明に表れています。これらは、ファイファーの自由奔放で遊び心に満ちた宇宙を垣間見ることができる作品であり、1970年代から1980年代の時代精神を儚くも優美に捉えた現代の記録と言えるでしょう。

アイルランド生まれの写真家Tom Wood（トム・ウッド）のリバプールの人々のポートレートや道行く人々を撮った写真集「PEOPLE」です。