flotsam books（フロットサムブックス）

スペインの写真家 Tomas Casadeunt（トマス・カサデムント）の写真集「Death on the altar」です。モレロス、ミチョアカン、オアハカ、ユカタン州、トラスカラ、プエブラ、およびゲレロなどの村の探査の7年後、メキシコの死者の日のために配置された家族の祭壇を撮影し、彼は民族学者のように、何も追加せずに証言を記録し、偉大な美しさと特異着色の写真群作り出します。

メキシコシティ生まれの写真家 Pablo Lopez Luz（パブロ・ロペス・ルス）による写真集「PYRAMID」です。逆ピラミッド、同心円の方形、線など、メキシコシティの路上で金属棒の断片で飾られたドアや出入り口を撮影します。これらの装飾品の視覚的な記録を作成することにより、アーティストは現代的な都市の文脈でパターンを探し出し、新しい方法を模索し、プレヒスパニック系のデザインのシンプルな幾何学的形態と思い出のために地元の人々の味を明らかにしています。

スペインの写真家 Arnau Blanch（アルナウ・ブランチ）の写真集「EVERYBODY NEEDS GOOD NEIGHBOURS」です。この本は非常に特定の地域、撮影者の故郷、Vilobí d'Onyarの村から始まる写真プロジェクトです。約3,000人が住むこの自治体は、輸送インフラの合流点に位置し、カタルーニャ地域の典型的な村のように見えるかもしれませんが、インフラに囲まれた「無人地帯」としてバラバラの領土に取り囲まれています。トンネル、橋、フェンス、および擁壁は、地域の住民が適応しなければならなかった景観を構成しています。写真家は馴染みのあるものに新しさや驚きを求めて、独自の方法でこの地域に近づき、その移り変わる空間とそこに生息する人々の両方を探索します。

バルセロナの写真家 Leopoldo Pomes（レオポルド・ポメス）の写真集「FLASHBACK」です。彼のビジュアル作品や広いキャリアの両方を顧みる2015年に行われた展覧会に併せて刊行されました。

アイルランドの写真家 Eamonn Doyle（イーモン・ドイル）の２冊目の写真集「ON」です。前作「i」のようにほとんどがダブリンのパーネルストリートやオコンネルストリートで撮影されています。白黒で撮られた人たちは常に勝算のある何らかの方法で威嚇し、威圧的に、もしくは光悦としながら、ダブリンのストリートを闊歩します。パーネルストリートやオコンネルストリートは、今なお、２０世紀初頭にあったアイルランド独立戦争を色濃く残しており、抵抗や暴動がいまだ存在しています。そして、この「ON」というタイトルは、容易に抵抗を連想させます。それは、アイルランドの小説家サミュエル・ベケットが「名づけえぬもの」で語ったように。「 ‘You must go on, I can’t go on, I’ll go on.’ （続けなくちゃいけない、おれには続けられない、
続けよう。）」

ヴェストリヒト・コレクション.のポラロイドの名作をまとめた写真展「FROM POLAROID TO IMPOSSIBLE」に併せて刊行された写真集。

これまでに西洋のメディアでは紹介されることのなかったアフリカ大陸の様々な地域の日常を紹介するこの小さな写真集は、大きな世界へと広がる窓になるでしょう。スイス人フォトグラファー Flurina Rothenberger（フルリーナ・ローテンベルガー）がこの10年間取り組んできたプロジェクトをまとめた『I love to dress like I am coming from somewhere and I have a place to go』です。

ベルギーの写真家 Quentin De Briey（クエンティン・デ・ブリエ）の自費出版写真集「diary II」です。2012年から2014年の間に撮られた彼の日常生活からClaudia Cardinale, Stephen Jones, Caroline de Maigret, Mos Defなど友人や有名人らのポートレート等が写されており、写真には日付や場所を示す手書きのメモが記載されています。

20世紀半ばに建築家、デザイナー、写真家等多岐にわたり活躍したアーティスト Carlo Mollino（カルロ・モリーノ）のポラロイド写真集「Polaroids」です。１４年間にわたりトリノのスタジオで行われた魔法のような超現実的なポラロイドイメージをまとめています。20世紀半ばに建築家、デザイナー、写真家等多岐にわたり活躍したアーティスト Carlo Mollino（カルロ・モリーノ）のポラロイド写真集「Polaroids」です。１４年間にわたりトリノのスタジオで行われた魔法のような超現実的なポラロイドイメージをまとめています。

ポーランドの写真家 Rafal Milach（ラファウ・ミラハ）の写真集「The Winners」です。この本は、ヨーロッパ最後の独裁者とも言われるアレクサンドル・ルカシェンコが大統領を務める国、ベラルーシ当局がサポートするさまざまな州および地方コンテストの優勝者に捧げられています。これは、ベラルーシ当局が独裁国家を維持する為に開かれている様々なコンテストの勝者のポートレートを撮っているという体を装ってはいるが、実際にはそれらの人たちや物を撮る事によって、その独裁政治への皮肉になっているらしい。様々なコンテストも、警察官、ナース、図書司書、双子、軍人や、ジャガイモ、ジェニファー・ロペスに似てるとかまで、もう訳わかんない感じ。様々なポートレートが並ぶ一見するとなんという事は無い写真集に見えるが、図版の上部のみページに貼付けられており、図版を捲ると何の写真か簡単な説明が書いてある凝った造りになっています。表紙のテキストはルカシェンコ大統領が2004年に大統領の多選を禁じる憲法の改正を行った時の条例文が、裏表紙には愛国ラップの歌詞が書かれている。