flotsam books（フロットサムブックス）

スイスのフォトグラファー／アーティストのAndreas Züst（アンドレアス・ツュースト/1947-2000年）はどこへ行くにもカメラを手放しませんでした。田舎を散歩する時も、夜の街へ出る時も、信頼出来る相棒のPentax カメラを携え写真を撮り、全ての被写体や出来事のメモを書き込んだモノクロ写真の写真日記を付けていました。
本書『Menschen Tiere Abenteuer（英: People Animals Adventures）』は、1978年から1983年の間に撮られた写真が収められた最初の写真日記を元に作られました。

スペインのアーティストChristina de Middel（クリスティナ・デ・ミゼル）の作品集「MAN JAYEN」です。

イタリアの写真家 Olivo Barbieri（オリヴォ・バルビエリ）の写真集「FLIPPERS 1977-1978」です。「FLIPPERS」というのは放棄、遺棄されたパチンコ機工場で発見に由来し、表面的に可視化する彼の観察の出発点を記し、世界の表面の不確実性と彼の芸術エンゲージメントにつながります。断片的に写されるピンボールマシーンは、ロックミュージック、空想科学小説、映画スター、そしてフラワーパワーなど1960年代と70年代を思い起こさせ、彼の写真家としての初期の作品をおさめています。

スウェーデンの写真家 Tuija Lindstrom（トゥイヤ・リンストローム）の写真集「A Dream If Ever There Was One」です。1980年から現在までの写真をまとめた最初の作品集です。風景、ポートレート、ヌード、そして静物画など、アナログ技術を利用しながら、彼女は古典的なテーマに創造的探求を行います。

Nicola Nunziata（ニコラ・ナンジアータ）の写真集「How What Exists Exists」です。イタリアの先駆的な現代写真家ルイジ・ギッリが主催する1984プロジェクトの220の写真アーカイヴからニコラ・ナンジアータは景観の概念についての多層の本を紹介します。個人と共有経験、記憶、美学の面でオリジナルのイメージを読み直し、形式、材料、表面に書かれたテキスト、色、マーク、サインなど、表現についての特異性を明らかにします。

オーストラリアの写真家 Bill Henson（ビル・ヘンソン）の写真集「PARTICLE MIST」です。この写真集は、"Untitled 1974","Untitled 1975"そして、1976年から始まった未完の仕事のシリーズの３部構成で若い芸術家の肖像を形成しています。シリーズはバレリーナの魅惑的で不穏な神々しい魅力を写し出します。

ロシアの写真家 Julia Borissova（ユリヤ・ボリソヴァ）の自費出版写真集「J.B. about men floating in the air」です。

ポルトガルの写真家 Nuno Moreira（ヌーノ・モレイラ）の写真集「ZONA」です。ZONAは、非表示と詳細について、名前が無いもの、見えないものの視覚化の過程、鏡について、単語と熟語について、未知の光がもたらすものについて、夢について、今はなくなったものについて、見ることが出来るが、把握出来ないものについて。始まりと弔いについて。身近の恐ろしいものについて。肉体の限界と内なる空間について。不可解な詩と沈黙のシンプルさについて。反体制と不条理について。裏返しに着ている事についてです。
小さい写真集に収められた写真は控えめで静かで、緊張感に溢れている気がする。添えられた文章もとても良い。

マグナム・フォト候補生のインドの写真家 Sohrab Hura（ソラブ・フラ）の写真集「Life is Elsewhere」です。ミラン・クンデラの小説「Life is Elsewhere（生は彼方に）」をタイトルにした妄想型統合失調症という精神疾患を患う母との関係、自らの人生、家族、愛、友人や旅などを記録した写真集。

ベルギーの写真家 Sofie Knijff（ソフィ・ニジフ）の写真集「ASNOIX」です。Asnoixっていうのはベルギーのアルデンヌの村の古い名前だそうです。数年にわたって訪れているあいだに、Sofie Knijffは徐々に地元の村の人々の生活の様々な側面に触れるようになりました。貴族、村の住民、ハンターの家族、夏のキャンプ。時間の経過とともに変化する村の様子を過ぎし日の写真と共に提示します。