flotsam books（フロットサムブックス）

スイスの写真家 Stephanie Borcard（ステファニー・ボルカード）と Nicolas Metraux（ニコラス・メトロ）の写真集「Grey Skies, Black Birds」です。
2015年はデイトン合意（ボスニア戦争に終止符をもたらした条約）の調印２０周年を迎えます。写真は2013年から2015年の間にボスニア・ヘルツェゴビナで撮影されました。二人は問題を抱えた明らかなものと隠されたものの陰鬱な歴史の痕跡と残響を持つ農村部と都市部の景色を提示します。風景の多くは２部作として提示され、国の政治的、民族的、宗教的な境界を繰り返されるイメージの間の差異で表現します。ポートレートは困難な過去を克服しながら、希望と幻滅の交錯を示唆します。

中国の写真家 223（Lin Zhipeng）の写真集「Hidden Track」です。広東省で生まれ、現在北京を中心に活躍する写真家 223（Lin Zhipeng）は、ウォン・カーウァイの映画「恋する惑星」の登場人物にあやかってNo.223と名付けたそうです。彼は友人や自分自身の彼の周りの人々ををスナップし、現代中国の若者文化やライフスタイルを描きます。ファッショナブルで怠惰、飽和した色、鋭いフラッシュと同時に、モデルの公的な権限を与えている存在と脆弱さを公開する正面のショットで注目されています。

リトアニアの写真家 Visvaldas Morkevicius（ヴィスヴァルダス・モーケヴィシャス）の写真集「Public Secrets」です。「Public Secrets」は都市経験のコレクションです。これらの経験の地理学は、都市のナイトライフ（や舞台裏に残っていること）とプライベートスペースの両方にまたがって特定の行動を引き起こします。都市は、状況（人が参加することによって、このスペースの輪郭を変えることができます）を認識と視覚という意味において少なくとも生じる設定です。
写真家は親密で主観的かつ最小である独特の方法で、環境（都市とその人々を）取り込みます。これらは、心に訴える感覚、カリスマ的な文字、一般の物語と個人の真理です。イベントの参加者であり、目撃者でありながら、写真家は状況の雄弁な詳細に焦点を当て、プライバシーを侵害することはありません。鮮明なショットは文化や日常生活の舞台裏からシーンを構成する個々の現象論的研究になります。そして、その当事者であるのと同じくらい、都市の広くて本物の眺めを得るために重要です。

デンマークの写真家 Gregers Tycho（グレガース・ティコ）の写真集「Never Learned to Dance」です。ティコの幼少期の家はデンマークのロスキアにある普通の住宅街にありましたが、通りの向かいにはハンス病院という精神医学的な機関がありました。ハンス病院は刺激的で、男の子の探検には恐怖を伴いました。
彼らがどんな人々だったか、そして、彼らは病院でどんな人生を送っていたのか？ 本書でティコは、彼の幼い頃の好奇心を満たすために、幼少期の地域に戻ります。それは社会的精神医学的な家庭 Lindegårdshusene で出会った人々の写真を含みます。

中国の写真家 任航（レン・ハン/REN HANG)の写真集「ATHENS LOVE」です。本書は、2015年4月にギリシャのオープンスタジオ「Occupy Atopos」でのアーティスト・イン・レジデンスに参加した際に撮影されたもので構成され、ギリシャの首都アテネや南東部アッティカを中心に、浜辺や林、崖、路上、室内など様々な場所で友人を撮影した作品を収録。2016年3月にNYのギャラリー「Klein Sun Gallery」で開催される同名展覧会に合わせての発行。

メキシコの写真家 Pablo Ortiz Monasterio（パブロ・オーティス・モナステリオ）による「Montana Blanca / White Mountain」です。写真作品の集合体である本書は、不確かな起源を持っていました。私たちの先祖の矛盾した記憶、「古代人」、火山や巨人、神話や伝説の中に生きていた時代の痕跡を現代に発見します。塗られた壁、陶磁器、カレンダー、キーチェーン、ドラム、灰皿、一般的にみつけることの出来る雑多な表面。ものの形、スタイル、使用される材料、使用されている方法は、明らかに私たち民族の顔を反映しています。

ハンガリー生まれの写真家 Kati Horma（カティ・オルナ）の生誕100年を記念してメキシコのMuseo AmparoとフランスのJeu de Paume で開催された展覧会にあわせて刊行された写真集。彼女の経歴を辿るブダペスト、パリ、エスパニア、メキシコなどで撮られた前衛的で都会的な写真を掲載しています。

Boris Mikhailov（ボリス・ミハイロフ）の写真集「Diary」です。

ノルウェーの自称ジャーナリスト／写真家のAsmund Abusdalのアーカイブから孫 Terje Abusdal（テリエ・アブスダル）が編集して作成した写真集です。1970年代、80年代のノルウェーの農村は、エネルギー政策のために戦後の社会民主主義からの大きな転換期を迎えていました。半径５００メートルの人々の個人的な日常生活を写します。

スウェーデンの３人の写真家 Lars Tunbjork（ラーシュ・ツンビヨルク）と Pieter Ten Hoopen と Elin Bergeが撮る、EKJO, HJO, NORAという３つの都市。