flotsam books（フロットサムブックス）

ロンドンを拠点とするアーティスト・デュオ Adam Broomberg & Oliver Chanarin （アダム・ブルームバーグ & オリバー・チャナリン）の作品集。アメリカの映画スタジオ「パラマウント」の物置で発見された映画「Catch-22」(1970年) の未公開部分が本プロジェクトの始まりとなっている。1968年に撮影された映画「Catch-22」は、第二次世界大戦中のイタリアの小国が舞台となっており、その撮影の為のセットがメキシコの海岸沿いに作られ、映画内には土地開発以前の当時のカリフォルニア湾（コルテス海）と沿岸の原風景が映し出されていた。そこで作者はその映画から今では見ることのできない当時の素朴なメキシコの原風景だけを抽出する形で再編集し、新しくドキュメンタリーを制作。その制作過程で映画に使われていた18機のうちの1機の爆撃機（B-25）がその土地に埋まっているという事実が判明し、現地の考古学者達を巻き込んでチームを作り、その爆撃機の発掘活動を行ったところ、そこで彼らが発見したのは全く違うものであった…。2014年にメキシコ・フーメックス美術館で行われた同タイトルの展覧会のカタログとして発行。

マグナムの写真家 Mark Power（マーク・パワー）の写真集「DIE MAUER IST WEG!」です。1989年、偶然居合わせたベルリンの壁崩壊の時。若きMark Powerの撮るベルリンの壁崩壊の喧騒、そして旧東ドイツの寂しい風景。当時の新聞を模したデザインはポーランドのデザイナー Ania Nalecka / Tapir Book Design。

NYを拠点とするイギリス人フォトグラファー & スケーターのAndreas Laszlo Konrath（アンドレアス・ラズロ・コンラート）の作品集。2008年から2013年にかけてフィルムやポラロイドで撮影し続けられた作者の親友、Joshua Michael-Anthony Elan（ジョシュア・ミッシェル・アンソニー・エラン）の写真で構成され、2014年にNYからカリフォルニアへと戻ってしまった親友との友情や思い出が溢れる1冊となっている。

ハンドメイドの本を作りつづけるイギリスのインディペインデント出版レーベル Jane & Jeremyから出版されたイギリス生まれ、現在ニューヨークを拠点に活動する写真家／アーティスト Mark Borthwick（マーク・ボスウィック）の写真集「Africa」です。アフリカで撮られた34枚のポラロイド作品で構成されており、Markは「赤はもしかしたら動揺の美しい源であり、目の驚きである」と説明します。

ピーター・マロン写真集 : PETER MARRON : KOLNER STRASSEN

イギリス人の現代美術家ダレン・アーモンドは、立体や映像作品のほか、自身の作品に写真を用いることでも知られています。本作『The Civil Dawns』は、クロード・モネの象徴的なジヴェルニーの庭を夏と冬に訪れて撮影した「Civil Dawn@Giverny」と、霧がかった比叡山を撮影した「Civil Dawn@Mt. Hiei」の2つのシリーズから構成されています。いずれもが、夜が終わり朝の光が差し込もうとする、その最初の光で撮られています。

ロンドンを拠点とし、アーティスト・デュオとして初めて「Deutsche Börse Photography Prize」を今年授賞した、Adam Broomberg（アダム・ブルームバーグ）& Oliver Chanarin（オリバー・チャナリン）の作品集「Holy Bible」です。同じくロンドンを拠点とし、戦争や軍事に関する写真資料をコレクションする「AMC（Archive of Modern Conflict）」から哲学者、Adi Ophir の信念からインスピレーションを得て取り出したイメージを元に構成されている。欽定訳聖書を真似た装丁、聖書の原文とレイアウトされた写真の関連づけなどから、著者のテーマや物事の矛盾を受け入れる手段として利用されてきたこの暗黙の基準へ鋭く迫る1冊となっている。

イギリスの写真家 Stephen Gill（スティーヴン・ギル）の写真集「Up Coming for Air」です。
マーティン・パーに「イギリス・ドキュメンタリー界の新星」と言わしめたスティーブン・ギル（1971年生まれ）は、都市の風景を空気のような具体性と軽やかなタッチで記録しています。
本書『Coming Up for Air』は、2008年と2009年に日本で撮影された作品を集めたものです。
前作『Hackney Flowers』とは異なり、これらの写真は地域の情報を最小限に抑え、ギルが「目を細めて見た架空の水の世界.... 消えた混沌」と呼ぶものを実現しています。

イギリスの写真家Richard Billingham（リチャード・ビリンガム）の写真集「Ray is'n Witz」です。アルコール依存症の父、沢山のペットを飼って煙草ばかり吸っている母、ドラッグで虚ろな眼をした弟、崩壊したような家族を写したパーソナルな写真集。

「VICE」や「DAZED&CONFUSED」等で活躍するロンドン在住の若き写真家Lewis Chaplinのファースト写真集「YOU MAKE ME FEEL (MIGHTY REAL)」です。セカンドエディション限定５０部のセルフパブリッシングフォトジンです。