flotsam books（フロットサムブックス）

アメリカの写真家 Todd Hido（トッド・ハイド）の写真集「Between the Two」です。「Between the Two」は明らかに良かった日々のあった打ち捨てられた住宅とモーテル内の名も無きモデル達のポートレートを編み込みます。

Bill Sullivan（ビル・サリヴァン）の写真集「Forest Hills」です。「Forest Hills」は歴史の新しい種類を作成する為に20世紀のテニスの歴史と芸術、混乱と二つの物語を合成する為に作成されます。それは、かつてテニスの中心地であり、今やほとんど忘れ去れ去られたアメリカフォレストヒルズの失われた世界です。Bill Sullivanの本は写真と画像を使いながらその隆盛を示します。敷地とスタジアムの歴史、虚飾と外観の様々な変遷そして究極の最期を辿ります。それは歴史に無関心な/歴史的文書として機能し、実際の場所についての話だけでなく、この場所が時間の経過とともに過去の人々にどのように見られてきたかという長い瞑想でもあります。

New York生まれの俳優、作家、編集者、レゲエ研究家、写真家等多数の肩書きをもつRoger Steffens （ロジャー・シュテフェンス）による写真集「The Family Acid」です。ベトナム戦争時米軍の心理作戦に奉仕ている時に始めた日常生活のスナップショットから、徐々にサイケデリックな方面に移行していきます。４０年間に４００００枚以上に及ぶアーカイブから選ばれた作品を編集した作品集です。サイケデリック先駆者で心理学者ティモシー・リアリーと作家ハンター・S・トンプソンに触発され、友人達やヒッピーやビートニクス、GONZO（ならず者）や、ミュージシャン、アーティスト、彼の家族や、自分自身の自由奔放な生活など、ステファンの世代のカウンターカルチャー精神を写し出しています。

アメリカ人フォトグラファー Hannah Whitaker（ハナ・ウィタカー）の作品集「PEER TO PEER」です。本書は、写真がどのようにシステム・連続性・形状の関係性の中で網状に組織され拡がってゆくかを試みた一冊。最初のページには1つのイメージが現れ、次ページからはそのイメージが2枚になり、それから4枚になったイメージが交互に現れていく。写真に付けられた模様も1つのモチーフを繰り返し、構成の方法も決まったルールにのっとって行うことにより、イメージの主張というより、テキストの特性を主張している。つまり写真を「見る」ものではく「読む」ものとして提示している。その逆に本書のカバーにある模様のように見えるタイトルと作家名は、「読む」のではなく「見る」という意図でわざと読みづらい書体になっている。

ニュー・イングランド出身、ブルックリンを拠点に活動する写真家 Cole Barash（コール・バラシュ）の写真集 「Six Girls Six Cities 」です。二重露光によって構成された６人の女性と６つの都市。

ニューヨークを拠点に活動するアメリカ人フォトグラファー、David Brandon Geeting（デヴィッド・ブランドン・ギーティング）の写真集「INFINITE POWER」です。たいていの家にある「なんてこともないくだらなもの」、例えば鉛筆、シリアル、父親の書斎の椅子や、アップルソース、新聞、猫、充電器やゴミ箱などを写し出している。それらの「なんてこともないくだらないもの」は一つの家に必要とされて集められた。そういった「なんてこともないくだらないもの」を撮り、その中から選び、本として一冊にまとめることで、互いに関係がないように見える、日常の物体の関係性を観るものに投げかけている。

アメリカの写真家 Giles Cassels（ジャイルズ・カースルズ）のプリント付自費出版写真集「FLOATATION TANK」です。
アメリカは国家として生命、自由及び幸福を追求し、例外的で揺るぎない信念と理念を中心に構築されました。
「Floatation Tank」で描かれる日常生活のディテールからはこれらの神話や理想の異常な腐敗を暗いユーモアや視覚的な探求によって明らかにされます。

ニューヨークを拠点とする韓国人写真家Jungjin Lee（ジョンジン・リー）の作品集。独特な静けさと驚きに充ちたモノクローム作品による内観的な景観によってイスラエルとヨルダン川西岸の抗争へのアプローチが試みられている。20年間に渡って桑紙に液体写真乳剤を刷毛で塗る古典的絵画の手法を導入することで独自の作風を築いてきたが、本作は印刷にあたり初めてデジタルプロセスを導入して制作された。パレスチナ自治区が直面している複雑さを12名の世界的写真家達の目を通して検証するプロジェクト「This Place」への参加から制作された作品を元に発行。

アメリカの写真家 Tod Papageorge（トッド・パパジョージ）の写真集「Studio 54」です。1970年代後半、アンディ・ウォーホル,サルヴァドール・ダリ,マイケル・ジャクソン,カルヴァン・クライン等世界中のセレブを魅了した、活気と魅力に満ちたNYの最も悪名高いクラブ「STUDIO 54」を撮った写真集です。

アメリカの写真家 Bruce Davidson（ブルース・デヴィッドソン）の「SUBWAY」です。1980年 Bruce Davidsonはこの魅惑的で時に危険な地下世界に定期的に繰り出し、ニューヨークの地下鉄システムを撮影始めました。最初は白黒で撮影していましたが、この落書きで覆われた風景の強さを写す必要があった為カラーに変更しました。