Shateki Books
ママ - 田附勝
ママ - 田附勝
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「なぜパッチワークを50年以上も続けてこられたのか、聞けないまま母は亡くなってしまった」
作者が育った家には、母親がつくったパッチワークがあふれていました。当時は古布を再利用する日常的な文化もあり、パッチワークは家の中で楽しめる母親たちの趣味として広く親しまれていました。時間に余裕が生まれた時代でもあり、海外文化の影響もあり、ある種の「幸せ」や「平穏」を象徴するようなものだったのかもしれません。しかしながら、作者の暮らしの中には「あいつ」による家庭内暴力があり、離婚から再婚と、一般的な「幸せな家庭」とは異なる日常がありました。
母が病に襲われた知らせを受け、看病や介護、そして最期の別れに至る1年の間、作者がしばしば訪れた母親の暮らす家は、昔と変わらず、母が作ったパッチワークで彩られていました。どんな想いでパッチワークを続けてきたのだろうか。何を繋ぎ、縫い留めようとしたのか。声にならないものは、どこかにたどり着いたのだろうか。作者の全身に、複雑に絡み合った思いが疾走しました。
『DECOTORA』や『東北』、『KAKERA』などの著作で独自の視点で撮り続けてきた作者が、本書のテーマとして初めて自らの家族と向き合うことになりました。母の人生そのものとも言えるパッチワークを撮り下ろした、私小説的な作品集です。それでも、すべての人が「ママ」の存在に改めて気づくことになるでしょう。
【Photographs by】Masaru Tazuki(田附勝)
【出版社】射的文庫(Shateki Books)
【刊行年】2025年
【装丁】Softcover(ソフトカバー)/袋とじ製本
【ページ】64 pages with col. illus.
【サイズ】A5変形
【状態】A: New
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