ウジェーヌ・アジェ写真集: EUGENE ATGET: VOIR PARIS 【フランス語版】
古き良きパリを代表する写真家Eugene Atget(ウジューヌ・アジェ, 1857-1927)は、1897年から30年以上にわたり、ガラス板を積んだ蛇腹写真機を携えて執拗にパリの街を歩き回り、変化する街の地形を撮影してきました。
本書はパリのカルナヴァレ美術館にあるアジェ・アーカイヴを構成する9164点のプリントの中から146点の写真を集めたものです。
詩的で視覚的な散歩のように考案された『Voir Paris』は、ストリート・トレーダー、露店、ビルの中庭、高級なインテリア、路地、カフェ、地元のボロ屋、都市の庭園、セーヌ川のほとりなど、私たちをタイムマシンのように当時のパリに連れて行きます。
早朝の光を好み、フレーミングを絶対的にマスターし、建物のライン、思いがけないディテールや廃品などに細心の注意を払いながら、独特の世界を展開しています。アジェの作品では、写真はバロック的な装飾を一切排して、部分の総和に還元されています。
正面からの視点と、現実と空想を融合させたヴィジョンによって、アジェは現代の写真を発明したのです。
価格:
7,700円(税込)