Garry Winogrand（ゲイリー・ウィノグランド）の展覧会に合わせて刊行されたカタログ「WINOGRAND: FIGMENTS FROM THE REAL WORLD」です。

BARONESSの第2弾は、ゲストエディターにDONATELLA VERSACE（ドナテラ・ヴェルサーチ）を迎え、パフォーマンスアーティストのSarah Baker（サラ・ベーカー）によって執筆され、視覚化された写真付きの絵本とロマンチックな小説の世界を訪れます。

ドイツ出身、主にフランスで活躍した前衛美術運動のひとつアンフォルメルの中心的画家 Wols（ヴォルス）の写真作品をまとめた１冊「Wols Photograph. Der gerettete Blick」です。（ドイツ語版）

オランダの写真家 Henk Wildschut（ヘンク・ヴィルスフート）の写真集「Rooted」です。 「Rooted」は、ヘンク・ヴィルスフートによる難民と移民の生活に関する意図せざる三部作の最後のシリーズです。 この本は、少しの植物を育てることに希望と慰めと尊厳を見出す多くの難民キャンプの住民たちに焦点を当てています。 これらの小さな庭は、花を植えた数本のブリキの缶や、わずかな土の中で発芽しようとする一握りの種であることが多く、それらは普通の存在に似た何かへの憧れを象徴しています。 写真家は、チュニジア、ヨルダン、レバノンの難民キャンプにある小規模菜園の写真を撮影し、外国の土地に根を下ろす以外にほとんど選択肢のなかった、現在取り残されている庭師たちの話を詳しく書いています。

独学で写真を学んだNew Yorkの写真家 Remsen Wolff（レムセン・ウォルフ）の写真集「All American Girls」です。 彼は生前、ほとんど作品を展示することはありませんでした。彼は1990年代、自身のアイデンティティと性別と格闘しながら、アムステルダムとニューヨークの女装とトランスジェンダーの美しさと才能に魅了されました。 撮影した多くのモデルは、後に世界的に有名になりました。 ウォルフは自信のアーカイブを最後のアシスタントであるオランダの写真家Jochem Brouwerに残しました。 最近再発見されたこれらの作品には、40年に渡って撮られた約200,000枚あり、その中から選ばれた写真集です。

Baron magazineの第6号は、カナダの写真家 Petra Collins（ペトラ・コリンズ）です。ハンガリー語のタイトル「Miert vagy te, ha lehetsz en is?」は、「Why be you, when you can be me?（なぜあなたは私になれるのにあなたなの？」という意味で、今作でコリンズはカメラを三人称として使います。

フランスの写真家 Alain Willaume（アラン・ウィローム）の写真集「COORDONNEES 72/18」です。 この書籍は４０年以上に渡る長い旅の中で撮られた写真で構成されています。それは年代を超え、異常なアクセントで現実に根ざした物語のように展開します。恐れと静けさの間、アラン・ウィロームの写真は私たちを世界の緊張と不安定な美しさへ連れて行きます。

Baron magazineの第５号は、イギリスの写真家 Harley Weir（ハーリー・ウィアー）が生殖や出産などの生物学的な条件を通して女性の身体を探る視覚的なエッセイであり、家父長的な資本主義社会でどのように媒介されているかを紹介します。

アイルランド人フォトグラファー、Tom Wood（トム・ウッド）の写真集「WOMEN'S MARKET」です。 1978年から1999年までの約20年間、作者は毎週土曜の午前中はリバプールのグレートホーマーストリートマーケット（Great Homer Street Market）で過ごしてきました。街の中心から程よく離れたこの市場には、他では味わうことができないリラックスした空気が流れていました。 作者は、買い物客が友達や家族と連れ立ってマーケットをそぞろ歩いたり、掘り出し物を見つけたりする様子をライカのカメラと使用期限の切れたフィルムを使い、生き生きとしたリアルなイメージで残しました。

ラフォ・フォトエージェンシーのメンバーでスイスの写真家 Sabine Weiss（サビーヌ・ヴァイス）の写真集「LES VILLES LA RUE L'AUTRE」です。 この出版物は、1946年から1964年の間に撮られた作品を集めたもので、2018年6月20日から10月15日まで、ポンピドーセンターで開催された名誉ある展覧会に合わせて刊行されました。

ドキュメンタリー写真家として知られるイギリス人フォトグラファー、ヴァネッサ・ウィンシップ（Vanessa Winship）の写真集「AND TIME FOLDS」です。 2018年6月から9月にかけてバービカン・アート・ギャラリー（ロンドン）で開催される回顧展に伴い刊行。 作者が写し出すモノクロのイメージには、国境や土地、記憶、欲望、そして歴史に対して考察した自身の心象、見解が投影されています。

日本のグラフィティ・アーティスト WANTOのドローイングや写真をまとめた作品集「I'M AROUND YOU」です。黄色い紙に綴じられたストリートの欠片。前作よりさらに疾走感が増し、繊細でいて大胆でパワフルな作品がストレートに心に訴えかけてくるようです。

　本書は、IZU PHOTO MUSEUMに滞在して制作されたカラー作品シリーズ「The May Sun」（2015年）とモノクロ作品「The Politics of Flowers」（2004年）を中心に、88点の図版を収録しています。 「五月の陽射し」を意味する「The May Sun」というタイトルはアメリカの詩人ウォレス・スティーヴンス（1879－1955 年）の詩に由来しています。スティーヴンスの詩の中で、闇に包まれた世界に暖かい陽射しが射し込むことが、人の悲しみの記憶に光が射し、新たな輝きをもたらすことの比喩として表現されています。ワイフェンバックは、風や光の動きにともない常に変化し続ける自然風景のなかに、スティーヴンスの詩と通じるような光景を見出します。

イギリスの写真家 Nick Waplington（ニック・ワプリントン）の写真集「WE LIVE AS WE DREAM: ALONE」です。 本シリーズにて写真に収められたドローイングは、イギリス西岸のウェールズにあった収容所でドイツ人捕虜や、後にニュルンベルク裁判で裁きを受ける高位のナチス親衛隊によって残されたものである。

22歳で夭折したアメリカの写真家 Francesca Woodman（フランチェスカ・ウッドマン）の写真集「Devenir un ange」です。謎にみちた詩的で視覚的なウッドマンの写真は今日のアーティストに影響を与え続けています。1981年に22歳で亡くなる数年の間に主要な作品の数々を撮ったそうです。廃墟のような建物内で、自らの身体を作品の中に配置しながら、生成されたイメージは、時間を失ったような不穏さと、美しさが同居しているようです。

アメリカの写真家 Dan Wagner（ダン・ワーグナー）の写真集「Never Seeing Nothing」です。ワーグナーは同時代のポートレートを写すため、ニューヨークからイスタンブールの旅程で出会った様々な人々の肖像画をまとめています。

オスカー・バルナック新人賞受賞を受賞したポーランドの写真家 Wiktoria Wojciechowska（ヴィクトリア・ヴォイチェホフスカ）の写真集「Short Flashes」です。台風シーズンの中国東北部で、自転車に乗った人々をフラッシュを焚いて撮影したエキサイティングで活気に満ちた一見遊び心のある写真集ですが、実際には場所の感覚を失った憂鬱の比喩として表されます。作品は、記憶のための顔のコレクションであり、彼女の言葉を借りるなら、「知らなかった人々を覚えておく新しい家族のアルバム」として、類型的ドキュメントとして存在します。

スイスの写真家 Julia Weber（ジュリア・ウェーバー）の写真集「Schlussgang」です。Schwingen（シュヴィンゲン）はスイスの国民的スポーツでおがくずの上で　やるレスリングのようなものらしい。Julia Weberは1992年から始まった女性のシュヴィンゲンを撮ります。歪んだ表情や、地面に肩を触れさすため力強く押さえ込むなどのダイナミックな動きをモノクロで映し出します。

ニューヨークをベースに活躍するイギリス人写真家 Nick Waplingto（ニック・ワップリントン）の写真集「A Good Man's Grave His Sabbath」です。1986年ハンティントンビーチでサーフプロ選手権の日に起こった暴動「SURF RIOT」の様子と、イギリスのストリート写真やパンクシーンを混ぜ込みながらまとめられてます。表紙はシルクスクリーンで刷られていて、格好良い。

オランダの写真家 Hanne van der Woude（ハンネ・ファン・デル・ワウデ）の写真集「VIVACE」です。