【Photographs by】Valerie Belin(ヴァレリー・ベリン)
【出版社】Atelier EXB 2023年
【装丁】Softcover(ソフトカバー)
【ページ】192 pages with 106 B&W and colour photographs
【サイズ】28 x 21 cm
【状態】A: New
本書は、フランスの写真家 Valerie Belin(ヴァレリー・ベリン)の1990年代から現在までの30以上のシリーズを通して、その作品群を紹介するものです。
時系列にとらわれず、カラーとモノクロのシリーズ間で対応するゲームが行われ、互いに呼応し、進化し、美や人工物、諸行無常に対する私たちの関係を問います。
撮影からレタッチ作業まで、写真家は連続したタッチやレイヤーによって、まるで生者と人工物の間の両義性を弄ぶ画家のように創造します。
モデル、ニューハーフ、ピエロ、マイケル・ジャクソンのそっくりさんなど、そのほとんどが「自分をイメージに変えたいという欲求」への過渡期にあり、ヴィンテージカーや事故車、エンジン、ヴィンテージドレスなどのオブジェクトは、レンズによって昇華され、アニメーション化されているように見えます。
そうして生まれたイメージは、セバスチャン・ゴカルプがテキストで指摘するように、「世界のドラマと美」の両方を体現する、強い美的感覚と喚起力を備えています。
本書は、2023年開催のトゥールコワン美術館(MUba Eugene Leroy)での回顧展に合わせて刊行されました。