【Photographs by】Julia Borissova(ユリヤ・ボリソヴァ)
【出版社】Self published 2018年 Limited edition of 315 copies
【装丁】Softcover, box (ソフトカバー, 箱)
【ページ】72 pages with 46 col. and monochro. illus.
【サイズ】25 x 20.5 cm
【状態】A: New
ロシアの写真家 Julia Borissova(ユリヤ・ボリソヴァ)の写真集「Nautilus」です。
「Nautilus」のプロジェクトは、都市部の各地にあると仮定した架空の博物館の展示として始まりました。美術館のショーケースは作品を保護し、それらを観客から隔離するのに対して、ユリアは作品をフィンランド湾に浮かぶコトリン島に位置する都市クロンシュタットのストリートに置きました。
紙のコラージュは永久に存在することは出来ませんが、それを十分に認識した上で時間の痕跡が残るような壁を選び、触れたり感じたりして街を知りたいとユリアは考えました。壁のひび割れや汚れは、水中の風景や未知の文明の写本、あるいは過ぎ去っていく日までに残された未来へのメッセージに似ていました。それらの本質を捉えて、波を征服しようとしている海洋世界と人間のイメージをもたらしたかったのです。
タイトルの「Nautilus」はジューヌ・ヴェルヌの小説に登場する潜水艦ノーチラス号から着想を得ており、それはある種の博物館であり、観察ガラスを通してアトランティスの遺跡を考える機会を与えます。