【Photographs by】Viacheslav Poliakov(ヴァチェスラフ・ポリアコフ)
【出版社】Overlapse 2018年
【装丁】Softcover(ソフトカバー)
【ページ】128 pages with col. illus.
【サイズ】24 x 17 cm
【状態】A: New
ウクライナのリヴィウ在住の写真家、ヴァチェスラフ・ポリアコフ(Viacheslav Poliakov)の作品集「LVIV - GOD’S WILL」です。
「ソ連崩壊後、グローバル化の拡大と共にウクライナ全土の公共空間において、素朴な視覚的サブカルチャーが広く普及した。偶然の相互作用や本来無関係の人々による手当たり次第の介在によって、にわか作りの彫刻が並べられる光景が姿を見せたのだ。それは国民たちの見境のない行動や誤解、破壊行為、そして自然植生の狂奔の末生み出されたプロダクトとでもいうようなものである。だが結局、これらの思いもよらない出来事は誰の責任でもない。全ては神の思し召しなのだ。」
リヴィウ=ゴッズ・ウィル(Lviv–God’s Will)はリヴィウ市とウクライナの国境沿いでEUに面する森深くに存在する小さな村、ボザ・ヴォルヤを結ぶバスの路線名に由来する。そこは富と永遠の喜びの約束の地であると言われ、バスは旧リヴィウ墓地の正門を発ち、西に向かい進んで行く。ウクライナ語の「Bozha Volya」は直訳すると「神の思召」という意味であるが、同時に狂気を意味する「bozhevillia」という語を語源に持っている。
本書で見られる光景や構造物は実際にボザ・ヴォルヤで見つかるものそのままであり、カラフルな背景を使い被写体を外部から切り離していることを除いて、手は加えられていない。また、彼らはいかなる地理線にも限定されておらず、心境をそのまま反映している。
その奇妙な美学の表面下において、『Lviv – God's Will』はウクライナの日常生活の社会政治学的な側面に関する隠れた記録を明らかにするのである。