【Photographs by】Hoshi, Haruto(星玄人)
【出版社】Little Big Man 2017年 Limited edition of 1000 copies
【装丁】hardcover with ring binding (ハードカバー)
【ページ】110 pages with col. illus.
【サイズ】27.9 x 35.6 cm
【状態】A: New: サイン入
日本人写真家、星玄人(Haruto Hoshi)による写真集「口笛: WHISTLE」です。
1970年に横浜で生まれた作者は、10代の前半から都市での生活の暗部に心を惹きつけられていました。現代写真研究所で学んだ後も、再びカメラを片手にまた同じ街へと戻っていました。渡辺克巳や倉田精二といった写真家のスタイルを自然と受け継ぐように表現してきた星玄人の「ストリート」は、容赦無く生々しさを帯び、残酷なまでにごまかしがなく、まるで被写体に向けて当てたフラッシュのように激しく妥協のない作品として表れています。
ヤクザ、ホステス、女装趣味の男性や男装をする女性、極右支持者、ユース・カルチャー、薬物中毒者、身体障がい者- その風景は、観光客が決して目にすることのない景色です。
そこに写るのは星玄人のストリートが並ぶ星玄人の街であり、そこを放浪する者へとこの物語を託しています。
本書のタイトル「WHISTLE(口笛)」が持つ言葉の意味は、多くの結論を観る者にもたらしている。我々が夜の闇へと歩みを進めるにつれ、不安定な口笛のメロディーが心の鬱積から解き放つように鳴り響く。それは、他者に向けたシグナルとして記号化された「口笛」か。それとも純粋な、はたまたおおよそ純粋な音のような、口笛そのものが持つ特徴ですらあるだろう。