【出版社】LE BAL 2017年 Limited edition of 500 copies
【装丁】2 ring binder(リング製本)
【ページ】232 pages with black and white illus.
【サイズ】21 x 35 cm
【状態】A: New
2017年に創立70周年を迎えた写真家集団「マグナム・フォト」のパリのドキュメント写真専門ギャラリー「LE BAL」で開催された未公開作品を含むアーカイブからの展覧会「Magnum Analog Recovery」に際して刊行された図録です。
本書は、マグナム・フォトの歴史における最初の30年 (ロバート・キャパ「D-Day」(1944)からジル・ペレス 「Telex Iran」(1979)までを含む) を独特の道筋で辿ります。
"Magnum Analog Recovery" と呼ばれるアーカイブは、デジタル写真が普及していなかった当時、各媒体に報道写真として配信されたプリントで、図録には231枚が掲載されています。学術的でなければ公的でもないこのコレクションはマグナム・フォトの核にある数々の謎へと見る者を誘い、感性を触発し激動の時代を巡っていきます。
まるで長い間保管されてきたアーカイブボックスがそのまま現れたかのようなバインダー式の製本に、アンリ・カルティエ=ブレッソンや、イヴ・アーノルド 、ルネ・ブリ、エリオット・アーウィット、アレックス・ウェブ、ジル・ペレスらによる代表作を中心に、20世紀を代表するマグナム・フォトの写真群の数々が綴じられています。
メモや手紙のやりとり、インタビュー等から抜粋された各写真家たちによるテキストや引用が随所に登場することで、写真が織りなすシークエンスに対してそれらがアクセントとなり、時に矛盾や議論も交えながらマグナム・フォトの核心を垣間見せる写真へのアプローチを我々に否応無く想像させる仕上がりとなっています。