【Edited by】Lorenz, Mitzi
【出版社】PowerHouse Books 2000年
【装丁】Hardcover(ハードカバー)
【ページ】183 pages with col. and monochro. illius.
【サイズ】33 x 26 cm
【状態】C: 表紙スレ, ヨゴレ等
80年代ロンドンを中心に活躍したRay Petriを中心とするクリエイティブ集団Buffaloの活躍を纏めた作品集。
Buffalo(バッファロー)は、特にイギリスにおいて80年代の若者文化のルックを静かに定義づけ、その妥協のない都会的なスタイルの遺産は、後に数多くのデザイナー、スタイリスト、写真家たちに影響を与えました。彼らの多くはバッファローの「ギャング」の一員であり、またそのイメージや参照元を吸収し、自身の都市において独自の形で展開しました。
定番であるMA-1フライトジャケットと古びたリーバイスの組み合わせ(これはRay Petri(レイ・ペトリ)自身のユニフォームでもありました)から、最先端のデザイナーが生み出す洗練された衣服に至るまで、ペトリのスタイルの遺産とバッファローの立ち位置(Buffalo Stance)は、現在でも生き続け、最大のランウェイとも言える「STREET」にその存在感を放ち続けています。
多くの人が80年代を「スタイルが内容に勝った時代」と定義していますが、バッファローの「ラベル」のもとで行われたペトリの活動は、その「マットブラックのデザイナーの時代」と称されたものとは多くの点で対極にありました。
ペトリの作品が掲載された雑誌『The Face』、『i-D』、『Arena』と同様に、バッファローはDIY精神が息づくポストパンクの美学から論理的に生まれたものであり、意図的に洗練された80年代のイメージ作りを体現するものではありませんでした。
バッファローは何よりもまず、特定の種類のクールでアーバンな態度を表現しており、それは店頭で購入できるものではなく、自ら作り上げるものでした。